暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

AI要約

マーキュリョ(Mercuryo)がマスターカードと提携し、ブロックチェーン対応のマルチチェーンデビットカード「スペンド」の提供を開始。

「スペンド」は複数の暗号資産を利用可能で、マスターカード加盟店やデジタルウォレットと連携する。

「メタマスクカード」も同様に暗号資産から直接支払いが可能なデビットカードとして提供開始。

暗号資産決済Mercuryoがマルチチェーンデビットカード提供開始、マスターカードと提携で

暗号資産(仮想通貨)決済プラットフォーム「マーキュリョ(Mercuryo)」が決済大手の米マスターカード(Mastercard)と提携し、ノンカストディアル型のウォレットから暗号資産を直接使えるマルチチェーンデビットカード「スペンド(Spend)」の提供開始を9月5日発表した。

「スペンド」はイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、インジェクティブ(Injective)、ニア(Near)、ZKシンク(ZKsync)、ポルカドット(Polkadot)、トン(TON)などといったブロックチェーンと互換性のあるマルチチェーンカードとのこと。

「スペンド」ユーザーは、9,000万以上のマスターカード加盟店で利用でき、またアップルペイ(Apple Pay)やグーグルペイ(Google Pay)とも連携できるという。さらにウォレットと「スペンド」の残高を個別に管理できるとのこと。

そして「スペンド」では暗号資産の現金化プロセスを省くことができ、また暗号資産から法定通貨への変換ソリューションや銀行などの仲介業者も必要ない為、高い取引手数料と不利な為替レートが発生しないという特徴があるという。

なお「スペンド」はカード発行会社クイッコ(Quicko)を通じて数秒以内に発行できるとのこと。

現在「スペンド」は欧州経済領域(EEA)のユーザーが利用可能だが、今後他の地域でもグローバル展開される予定とのことだ。

ちなみにノンカストディアル型ウォレットの「メタマスク(MetaMask)」も今年8月に、同ウォレット残高の暗号資産から支払いができるマスターカード「メタマスクカード(MetaMask Card)」パイロット版の提供開始を発表している。

「メタマスクカード」はデビットカードのように機能し、支払い時には「メタマスク」内の暗号資産が使用できるため、これまで暗号資産払いの際に必要であった取引所経由の銀行への資金移動が必要なくなったとのことだ。