日本初 NTTのAIモデルが大学に導入 学生の質問にAIが対応

AI要約

NTT東日本と東京通信大学が教育分野で連携、協力するための協定を締結。学習支援AIの導入も決定。

東京通信大学が日本初の大規模言語モデル「tsuzumi」を導入し、学生の質問に24時間対応。オンデマンド講義の質疑応答も改善される。

将来的にはNTT東日本の提案課題を扱う講義もスタートし、ビジネススキルを育成することに注力。

日本初 NTTのAIモデルが大学に導入 学生の質問にAIが対応

東日本電信電話(NTT東日本)と東京通信大学は9月4日、教育分野における連携、協力に関する協定を締結。同協定の一環として、東京通信大学の学習支援AIにNTTが開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を導入する。

 東日本電信電話(NTT東日本)と東京通信大学は9月4日、教育分野における連携、協力に関する協定を締結。同協定の一環として、東京通信大学の学習支援AIにNTTが開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を導入する。

 

学生からの質問にAIが24時間対応

 「tsuzumi」は世界トップレベルの日本語処理性能を誇る大規模言語モデルで、教育機関への導入は東京通信大学が日本初となる。同大でのtsuzumiの役割は、学生からの講義に関する質問に24時間リアルタイムで答えることだ。

 

 オンデマンド形式の通信制講義を主体とする東京通信大では、夜間や休日に寄せられた質問はリアルタイムでの対応が難しいケースもあり、スムーズな学習の妨げとなっていた。こうした現状をtuzumiを使った質疑応答システムで改善し、学生の学習意欲低下や、それに伴う履修途中でのドロップアウトを防ぐことが同大の狙いだ。

 

 また、2025年度から同大ではNTT東日本から提示された課題を扱う講義(産学連携PBL)も開始予定。こちらでは、ビジネスベースでの課題解決力をもった人材の育成を目指すとしている。

 

文● @sumire_kon