THALES、ゼロフィードバック回路フォノ/フルDCアンプ採用のMCフォノ・プリアンプ「Magnifier」

AI要約

THALES TonarmのMCフォノ・プリアンプ「Magnifier」の特徴や性能について紹介。

アンプ回路の設計やスペック、音質に関する詳細。

筐体や機能面、入出力端子などの仕様について解説。

THALES、ゼロフィードバック回路フォノ/フルDCアンプ採用のMCフォノ・プリアンプ「Magnifier」

ユキムは、同社が取り扱うTHALES TonarmのMCフォノ・プリアンプ「Magnifier」を9月より発売する。価格は7,700,000円(税込)。

THALES TonarmとStellavox社によって共同開発されたMCフォノ・プリアンプ。7月のTIASでお披露目された製品の発売が決定したかたちだ。

MCフォノステージは2系統を搭載しており、入力信号を忠実に再現するというクラスA動作と、時間歪みゼロを目指したネガティブフィードバックの無い独自のフル・オープン・ループ回路を採用している。また、抜けの良い開放的な再生音のため、RIAAイコライジングにはアイアンレス・インダクターを採用。全帯域でフルヘッドルームを実現したとのこと。

アンプ回路は完全バランス構成で、メイン信号経路にコンデンサーを使わないピュアDCアンプで設計。アクティブ・レール・フィルターでDCサーボの時間積分を処理して動作点を制御する仕組みで、DC内の全機能を接続するのが難しいことから「非常に稀なケース」だが、歪みが少なく、全体域にわたって位相がずれないメリットがあるという。

音量調整は256ステップのリレー・アッテネーターで実施。アナログ音声出力はXLR/RCAを1系統ずつ装備するが、本機のバイパスを解除することでこれらを完全に独立させ、片方はパワーアンプ、もう片方はレコーダーやヘッドホンアンプに接続するなど、システム全体のコントロールセンターとして使うことができる機能「PHONO STAGE PLUS」も備えている。

アナログ音声入力はフォノ2系統に加え、XLR/RCAのライン入力を1系統ずつ装備。全高調波歪は-46dB@1kHzでMC入力ロード・インピーダンスは100Ω/250Ω/600Ω/1200Ω。フォノゲインはLow(54dB)/Nominal(60dB)/High(66dB)の3種類を用意する。

筐体は堅牢なアルミ削り出しで製造し、電源は別筐体にセパレート。外形寸法/質量は本体が435W×90H×350Dmm/15.2kgで、電源部が140W×67H×330Dmm/3.8kg。ボリューム調整が可能なリモコンが付属する。