ニッコリフェイスで世界最薄。1.65mmの腕時計

AI要約

高級腕時計の世界では、薄さの挑戦が続いており、最薄記録が更新されています。

ロシアのブランドKONSTANTIN CHAYKINが薄さ1.65mmの超薄型機械式腕時計を発表し、笑顔のデザインが特徴です。

20年前の技術にインスパイアされた作者は展覧会で試作品を展示中で、価格は未公表。

ニッコリフェイスで世界最薄。1.65mmの腕時計

腕時計はどこまで薄くなるの?

高級腕時計の世界では、近年どれだけ薄くできるか? という挑戦が続いています。

2022年には高級アクセサリーのブランドBVLGARI(ブルガリ)が、薄さ1.80mmで世界最薄の1本を作り、2024年4月には1.70mmで記録を更新しました。

今度はロシアの独立時計師ブランドKONSTANTIN CHAYKIN(コンスタンチン・チャイキン)により、薄さ1.65mmの超薄型機械式腕時計「ThinKing Prototype 2」が発表されました。

ブルガリのメカメカしいデザインとは違い、内部機構が見えないどころか「X」型の時針と分針とロゴの組み合わせで、ニッコリ笑った顔に見えます。

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時計の正面はフェイス=顔と呼ばれるので、まさに笑顔いっぱいの1本ですね。

薄くなったら軽量化にも貢献することに繋がり、13.3g(ストラップ含まず)と世界最軽量の腕時計の1つにもなったとのこと。でも素材は特殊なステンレス鋼で頑丈です。

巻き上げと時刻合わせは、付属するケースで行ないます。それらの機構も外部にしたので、薄く軽くなったワケです。

作者のチャイキン氏は、20年前に激薄のシリンダー脱進機搭載のバニョレ懐中時計に出会ったものの、購入には至らなかったそうな。その時計は200年前に作られたもので、ムーヴメントだけで1mmの薄さだったそうな。

そのアイデアが今になって氏を触発し、クライアントとのやり取りから「ThinKing」開発へと繋がったのだそうです。

本作は9月2日まで、スイスで開催中の展覧会「ジュネーヴ・ウォッチ・デイズ 2024」に出品されているとのこと。

200年前の技術が時を越えて世界最薄になるなんて、みんなビックリ&ニッコリするでしょうね。

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「ThinKing」は試作品なので、価格はまだ発表されていません。ブルガリが世界限定20本限定8428万円だったので、もし売るならその辺の価格帯になるのかも?

Source: KONSTANTIN CHAYKIN, Instagram, WAQT 2024 via designboom, YANKO DESIGN