「Firefox Labs」を手軽に試せる「Firefox 130」 ~日本語ユーザー期待の試験機能も

AI要約

Mozillaは9月3日にデスクトップ向け「Firefox」の最新版v130.0をリリースした。内蔵の翻訳機能が強化され、ページ全体を翻訳した後、選択したテキスト部分を別の言語に翻訳できるようになった。

本バージョンでは、サポート言語が拡充されたが、日本語への対応はまだだ。外部の翻訳サーバーを介さず、ローカルで完結するプライバシー性の高さが魅力で早期対応が望まれる。

Firefox Labs設定ページが追加された。実験的な機能をテストでき、AIチャットボット機能やピクチャーインピクチャーの自動オープン機能などが利用可能。

「Firefox Labs」を手軽に試せる「Firefox 130」 ~日本語ユーザー期待の試験機能も

 Mozillaは9月3日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v130.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 130」では、内蔵の翻訳機能が強化。ページ全体を翻訳したあと、選択したテキスト部分を別の言語に翻訳できるようになった。

 ただし、本バージョンで若干サポート言語が拡充されたものの、日本語にはまだ対応していない。外部の翻訳サーバーを介さず、ローカルだけで完結するプライバシー性の高さが魅力なだけに、日本語への早期対応が望まれる。

 そのほかにも、実験的な機能を一足早く試せる「Firefox Labs」設定ページ(about:preferences#experimental)が追加された。執筆時現在、以下の機能をテストできる。

・AIチャットボット機能:好みのAIチャットをサイドバーに追加し、ブラウジング中に素早くアクセスできる

・ピクチャーインピクチャーの自動オープン機能:タブを切り替える際にアクティブな動画でピクチャー・イン・ピクチャーを自動的に開く

・IMEの変換中でもアドレスバーの検索サジェストを表示

 セキュリティ関連の修正は、9件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が4件、3番目の「Moderate」が4件、最低の「Low」が1件となっている(うち1件はAndroid版のみ影響)。任意コードの実行などにつながりうる問題が大書されているので、できるだけ早めにアップデートしておきたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。