Pixel 9に搭載されたAIアシスタント「Gemini」をいろいろ試してみた。有料版とのちがいは?

AI要約

GoogleのGeminiはマルチモーダルAIモデルで、Pixel 9シリーズに搭載されている。

Geminiはボイス入力で様々な質問に回答し、情報収集を容易にする。

また、画像認識にも対応し、便利な機能が多数ある。

Pixel 9に搭載されたAIアシスタント「Gemini」をいろいろ試してみた。有料版とのちがいは?

「ジェミる」と言われる未来、あるかも。

Googleのマルチモーダル(テキスト、音声、画像、動画、センサ情報など複数の異なる情報源から情報を収集し、統合して処理する)生成AIモデル「Gemini」。

新しく発売されたPixel 9シリーズにはこのGeminiが搭載されていて、友達に話しかけるようにいろんな質問ができます。ハロー〇〇、なんて言う必要もありませんよ。

気になるのは、このGeminiがスマホに統合されたら、実際どんな場面で活用できるのか?ということです。

例えば「アレってどういうことなんだろ」と調べたくなった時、従来ならブラウザ起動→検索テキスト入力といった流れが必要でしたが、そこが簡略化できます。

ボイス入力の発展型って感覚ですが、帰って来る情報の密度が高いのでかなり使えますね。

Geminiを呼び出すには、電源ボタンを長押しするだけ。早速、Pixel 9のGeminiに質問をしてみましょう。

電源ボタン長押しでGeminiを呼び出し→口頭で質問、という流れをやってみました。

「南海トラフについて教えて」と聞いてみると、しっかり回答してくれましたね。Geminiはネットにつながっている状態でのみ利用可能です。

Geminiとのやり取りはアクティビティログから確認可能。どんなことを聞いたのか振り返られるのでこれは便利。

「Gemini Advancedはどうやって使うの」と聞いたつもりが、ジムニーアドバンスドと聞き取られちゃいました。というか、「ジェミニ」という言葉に対する聞き取り精度が低い…! キミのことだぞ、Gemini!

Pixel 9のGeminiは無料で使えますが、有料版の「Gemini Advanced」もあります。無料版と有料版で回答内容に違いはあるのか、試してみましょうか。

「カフェオレとカフェラテの違いは?」と訪ねてみましたが、無料版と有料版とで回答情報にかなりの差がありますね…。

左の無料版は詳細な手順まで記述していますが、右の有料版は意図的に概要だけをまとめている印象。サラっと読めるのは有料版だけど、詳細が知りたいときは無料版くらいの情報量は欲しいかな。

もうひとつ、Geminiは画像認識にも対応しています。Geminiを起動してカメラを選択すると撮影が可能に。撮影した画像に対してプロンプト(質問内容)を付け足すことで、添付した画像に対して問いかけができるわけですね。

というわけで、この回答も無料版と有料版とで違いがあるのか試してみます。

「Gemini、この植物はなーに?」

右の有料版はホヤの普及種であるカルノーサと回答していますが、左の無料版は、なんと画面奥の「GIZMODO」のテキストに引っ張られて「この植物はGIZMOというニックネームかもしれない」ととんちんかんな回答に。これは有料版の賢さが出てる点だなぁ。