EUのiPhoneユーザーはデフォルトのWebブラウザやアプリストア選択が可能に
AppleはEUデジタル市場法に準拠し、2024年末までにiOS 18およびiPadOS 18でEUユーザー向けにデフォルトアプリのセッションを追加すると発表。ユーザーはWebブラウザ、メール、アプリのマーケットプレイスなどを選択可能。
デフォルトアプリにはユーザーが利用できるアプリ一覧が表示され、条件を満たすWebブラウザが最大11個選択可能。ユーザーはApp Store、メッセージ、カメラなどを削除できるようになる。
条件を満たすWebブラウザはデフォルトのブラウザ権限を持ち、過去1年間にEUで5,000人以上がダウンロードし、法的要件を満たしている必要がある。
Appleは22日(米国時間)、EU(欧州)で施行されるデジタル市場法に準拠するため、2024年末までにiOS 18およびiPadOS 18でEUユーザー向けに「デフォルトアプリ」のセッションを追加すると発表した。EUに加盟している27カ国のユーザーが利用できる。
デフォルトアプリでは、ユーザーが利用できるデフォルトアプリの一覧が表示され、ユーザーがWebブラウザ、メール、アプリのマーケットプレイス、電話、メッセージ送信、テキスト翻訳、ナビゲーション、パスワード管理、キーボード、通話スパムフィルタなどを選択できるようになる。
なお、Webブラウザにおいてオプションリストに含めるには、以下の条件の基準を満たす必要があるという。
・デフォルトのブラウザ権限を持つ
・過去1年間にEUのアプリストア全体で少なくとも5,000人以上がダウンロードしている
・開発者が複数のアプリを持つ場合、もっともダウンロードされたアプリのみ
・EUのiPhone App Storeで利用可能
・EUの法的要件を満たしている
これらの基準を満たし、その国で前年のiOS上でもっとも多くダウンロードされたブラウザのうち最大11個がリストに追加されるという。このリストは年に1回更新される。
加えて、ユーザーはApp Store、メッセージ、カメラ、写真、Safariアプリを削除できるようになるという。