地震で停電もこれで安心!? デカすぎるモバイルバッテリーが日常でも非常時でも便利な件【テレワークグッズレビュー】

AI要約

今回の記事では、UGREENの新製品「Nexode モバイルバッテリー48000mAh 300W」について紹介されています。記事では、高容量でありながらコンパクトで便利なポータブルバッテリーの魅力や、災害時に役立つポイントが詳細に記載されています。

さらに、バッテリーの品質や安全性についても触れられており、製品の特徴や利点が明確に示されています。コンパクトながら高出力で、家庭やアウトドアでの使い勝手が良いことが強調されています。

最後には、記事執筆者自身の実体験も交えながら、このポータブルバッテリーの日常での利便性や耐久性について細かく解説されています。

地震で停電もこれで安心!? デカすぎるモバイルバッテリーが日常でも非常時でも便利な件【テレワークグッズレビュー】

 毎年、この季節になると、買おうかどうしようか迷うのがポタ電……つまりポータブル電源。キャンプでも使えるし、地震などの災害への備えにもなると思うのだが、高価だし、置いているうちに劣化してしまうのではないかというのも心配で、気にはなるけど手が出せないという人も少なくないと思う。

 そんな中、先日UGREEN新たに発表したモバイルバッテリーのラインアップの中に気になる存在があった。というのが、モバイルバッテリーとしてはデカすぎる「Nexode モバイルバッテリー48000mAh 300W」だ。その名前のとおり、実に4万8000mAhという大容量なのだ!

 しかも、関連記事で紹介しているとおり、Amazonでは今週末の8月18日まで有効な15%OFFクーポンも配布していて、新製品を早速お得に手に入るチャンスだ。

 モバイルバッテリーとしてはデカすぎだし、ポタ電としてはやや非力。悪く言えば中途半端……だがしかし、ポタ電まではいならいかも、という人にはちょうどイイかもしれない本製品をチェックしてみた。

■ ポタ電並みの大電力を持つモバイルバッテリー登場

 今月6日に宮崎県で起こった震度6弱の地震。それにともない南海トラフ地震臨時情報が出され、さらに神奈川でも地震が発生したことで、不安になった人も少なくないと思う。そうでなくとも、日本はいつどこで大規模災害が起こるか分からない国。食料、水、応急手当用品、簡易トイレ、電源などは常に備えておくようにしたいところだが、改めてそのことを実感させられた。

 筆者は子供たちとキャンプに行く時にも利用していた10万mAhぐらいのポタ電を持っており、「万が一の災害時にも大丈夫!」と思っていたのだが、先日の南海トラフ地震臨時情報が出た時点で、チェックしてみたら充電できなくなっていた。経年劣化かもしれないが、おそらく放電し切った状態で放置していたのが原因だと思う。

 ちなみに、バッテリーは「残量0」と表示されていて、出力できなくなっていても完全に放電しきってしまっているワケではなさそう。バッテリーを傷めないように多少の残量は残しておくように出来ているのだ。本当に放電し切ると、バッテリーセルの中で反応が起こらなくなってしまい充電できなくなる。だから、バッテリーは8割ぐらいの残量で保管するのが正解なのだ(満充電だと、温度変化などで満充電以上になって負荷がかかることもある)。

 ……と、知識としては分かっているのだが、筆者の管理が悪くて、ポタ電をダメにしてしまった。やっぱりバッテリーは日常的に使わないとダメにしてしまいがち。たまのキャンプでしか使わないような使用頻度だと、陥りがちな状況だろう。であれば、よりコンパクトで、日常的に使えそうなサイズ感の「Nexode モバイルバッテリー48000mAh 300W」は気になる存在なのだ。

■ iPhoneを10回充電できる電力、単ポートで140W、合計300Wの大出力

 一般的なiPhone用モバイルバッテリーが5000mAhぐらいだとすれば、容量はおよそ10倍。メーカーサイトによると、iPhone 15 Proを約10.8回、MacBook Air M2 15インチを1.1回充電できるという容量だ。

 その割に1437gと、重さは片手で持てるレベル。最大出力は140WとMacBook Proの16インチをフルスピードで充電できるレベル。全ポート合わせて同時に300Wの出力が可能だ。

 いわゆるポタ電と比べると、サイズ感も小さく軽量で、日常使いにも便利そうだし、非常時にも役立ちそうだ。

 実際、震災が起こった時に、家族や友人知人への連絡、情報収集、移動のためのマップの閲覧……などで、スマホのバッテリーはすぐに減ってしまうものだという。

 今やスマホはライフライン。被災時に家族全員のスマホを何度か充電できるというのはとても大切なことなのだそうだ。

 本機は3つのUSB Type-Cポートと、2つのUSB Type-Aポートを持ち、5つのデバイスを同時に充電することができる。300Wという大出力で、複数のノートPCを同時に全力で充電できるモバイルバッテリーはあまりないだろう。

 本機は、向かって左側サイド部分にLEDライトを備えており、通常点灯/ハイライト/点滅モードの3段階の点灯が可能となっているというのも災害時の利用を意識しているのだろう。災害時に暗いのは一番気が滅入る。十分な明るさを提供したり、救援に来る人に位置を知らせるために点滅させたりできるのは心強い。

■ バッテリーを容量と価格だけで評価してはいけない

 バッテリーはついつい容量と価格だけで較べてしまいがちだが、実は品質の良し悪しに大きく差が出る商品。みなさんも、安いバッテリーを買って、すぐに劣化したり、膨らんだりといった経験があるのではないだろうか?

 本機は、LiFePO4、つまり正極材にリン酸鉄リチウム、負極材にグラファイト、電解液にリチウム塩を使ったリン酸鉄リチウムバッテリーを採用している。LiFePO4はそもそも発火しにくく、熱や過充電などへの耐性が極めて強い。また、放電充電サイクルを重ねても劣化しにくいのが特長。ネットを検索すると、もっと安いバッテリーがいくらでも出てくるが、良い製品を安心して長期間使う方が、結果として経済的だし、エコでもある。

 もちろん日本のPSE(電気用品安全法)に対応しており、過充電、過放電、過電圧、ショート……など、さまざまなトラブルに対応する13層の保護機能を搭載している。

 また、PDだけでなく、PPS(Programmable Power Supply)という電圧/電流とも細かく調整して負荷の低い高速充電を実現する最新の仕様をサポートしている。さらにQC(Qualcomm Quick Charge)、SCP(Huawei Smart Charge Protocol)、AFC(Samsung Adaptive Fast Charging)といった各社独自の高速充電規格にも対応しており、それぞれのメーカーのスマホを高速充電してくれる。

■ 最大140Wで充電しながら給電もできる

 大型のTFTディスプレイが装備されており、バッテリー残量が表示されるだけでなく、何Wで入力して、何Wで出力しているのかということまで詳細に知ることができる。

 また、本機を充電しながら、他のデバイスに給電することも可能だ。そのため、コンセントが近くにある状況であれば、PD充電器的に使うこともできる。ただし、コンセントからの電気が直接出力するのではなく、バッテリーを経由する形になるので、バッテリーの寿命という点では、普段からPD充電器代わりに利用することはお勧めできなさそうだ。

 大型のモバイルバッテリーというと、出先でノートPCの充電に使ったり、キャンプなどアウトドアでの利用を想像するだろうが、実際に使ってみると、家の中でも、リビングのソファーの横やキッチンなど、コンセントが遠くて電源を取り回すのが少し面倒な場所に持っていって、スマホなどを充電しながら使えるのが便利だったりする。USB電源式サーキュレーターへの電源供給もできるので、空気を抜きたい窓際などに持っていって、給電することも可能だ。

 4万8000mAhの容量は、ノートPCでもスマホでも終日使えるほどの容量。家の中のどこでも自由に電源を使えるというのは想像以上に便利だった。さらに、ドライブに出掛けた時などでも、ノートPCを使っていてもほぼ終日電源の心配はない。

 ポタ電ほど重くはなく、普段から使えるから、いつの間にか傷んでいるということもない。日常でも使い続けられるし、災害時にも安心。ACが使えるという意味ではポタ電も魅力的ではあるが、コンパクトさと耐久性、日常での使い勝手の良さで、結局本機の方が、長く使えるのではないかと思う。

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