「電子レンジから変な音がして不安です。故障でしょうか?」家電のプロの回答は

AI要約

電子レンジから聞こえる異音の原因として、安全な音と故障の可能性がある音を解説。

安全な音の例や、異常な音がする場合の対処法を紹介。

最後に、内部修理は感電の危険があるため、メーカーに修理を依頼するようアドバイス。

「電子レンジから変な音がして不安です。故障でしょうか?」家電のプロの回答は

電子レンジを使っていると、本体から音が聞こえてくる場合があります。故障しているのかと不安になる人もいるかもしれませんが、実際のところ音の原因は何なのでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが解説します。

(今回の質問)

電子レンジから変な音がします。原因は何でしょうか?

(回答)

さまざまな部品が動くことで音が鳴ります。ですが、故障している場合もあるので注意が必要です。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

電子レンジには、電子回路、電源、インバーターモーター、マグネトロン、アンテナなどの部品が入っています。実際に使用すると、電気回路に電源が入り、モーターが回転してアンテナを回し、マイクロ波の放射が始まります。このときに、さまざまな音がするのです。

電子レンジを製造・販売する日立によれば、以下の音は安全とのことです。

マイコンがレンジやヒーターなどの切り替えをするときのスイッチ音やインバーターの動作音です。

モーターの運転音です。一定の音であれば異常ではありません。

加熱中にドアと加熱室の接触面に付着していた水滴がはじけた音です。常に出続けなければ異常ではありません。

オーブン・グリル加熱中に、高温のため加熱室が膨張することがあります。常に出続けなければ異常ではありません。

スチーム使用中に給水タンクから水を吸い込むポンプの動作音です。

待機時消費電力オフが作動したときに出る音です。

繰り返して調理した後(積算調理時間が8分以上)や、「とりけし」ボタンを押したときに、電気部品を冷却するため冷却ファンが回転し、風切り音が出る場合があります。

これら以外にも、ターンテーブル式の電子レンジの場合、テーブルがずれていると「カタカタ」とした音がすることがあります。これはテーブルをはめ直したら直ります。

問題はこれら以外の異音がしたときです。例えば、ジリジリ、ジジジジジといった音や、キーンという高音、ガリガリといった部品がぶつかるような音は故障の可能性があります。

電子レンジは内部に触れると感電するリスクのある部品があるため、カバーを開けてはいけません。メーカーに連絡して修理を依頼しましょう。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ

1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。