楽天グループの国内EC流通総額は2.8兆円弱で前年同期4.8%減【2024年中間期】

AI要約

楽天グループの2024年1-6月期(中間期)連結業績において、国内EC流通総額が前年同期比4.8%減の2兆7329億円であった。

国内EC流通総額の落ち込みは、一過性要因によるものであり、楽天グループは第2四半期の成長率は3.1%になると予測している。

楽天グループは国内EC流通総額10兆円達成の目標に向けた成長を目指し、中長期的なプラス成長を見込んでいる。

楽天グループの国内EC流通総額は2.8兆円弱で前年同期4.8%減【2024年中間期】

楽天グループの2024年1-6月期(中間期)連結業績における国内EC流通総額は2兆7329億円で前年同期比4.8%減だった。2024年4-6月期(第2四半期)単体では同4.8%減の1兆3839億円となった。

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、Rakuten24などの日用品直販、Car、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

流通総額の落ち込みは、楽天カード利用でポイント5倍だった「毎月5と0のつく日」(以下、0/5)特典の変更、楽天モバイル会員へのポイント付与を強化する「SPU」の改定、楽天トラベルにおける全国旅行支援の効果やふるさと納税のルール変更(2023年10月から)前の駆け込み需要の反動など一過性要因が影響したと説明。一過性要因の影響を考慮した楽天グループの試算では、第2四半期の国内流通総額は3.1%成長だとしている。

なお、2024年度の国内流通総額成長率は、前年比ハードルの影響もあり2024年7-9月期(第3四半期)も前年同期比の成長率は落ち込むと見通している。2024年10-12月期(第4四半期)以降は前年同期比でプラス成長を見込み、通期でのプラス成長につなげる。中長期的に国内EC流通総額10兆円達成の目標に向けた成長をめざす。

中間期売上高にあたる国内EC売上収益は4292億円で同1.8%増。中間期における国内ECのNon-GAAP営業利益(FRSに基づく営業利益から、楽天グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を控除したもの)は、同3.1%増の428億円となった。

楽天グループの中間期の連結業績は、売上収益が同8.0%増の1兆509億800万円、営業損失は516億300万円(前年同期は1250億8700万円の損失)、中間期純損失は759億6200万円(1369億7100万円の損失)だった。