7月の県内企業倒産 負債総額2年ぶり100億超え/埼玉県

AI要約

7月の県内企業の倒産件数は38件で、負債総額が2年ぶりに100億円を超えたことが判明。

1000万円以上の負債額を抱えた企業が増加し、1か月あたりの倒産件数は2か月ぶりに30件を上回った。

最多の倒産業種はサービス業であり、今後の倒産件数の減少は厳しい状況にあるとの見方が示されている。

 7月の県内企業の倒産件数は38件でことし3番目に多く、また、負債総額は、151億5300万円で、2年ぶりに100億円を超えた事が帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査によりますと、7月、1000万円以上の負債額を抱えて倒産した県内の企業は38件で、前の年の同じ月と比べて9件増えました。

 1か月あたりの倒産件数が、30件を上回るのは、2か月ぶりで38件は、ことし3番目の多さとなりました。

 負債総額は、2022年の6月以来、2年ぶりに100億円を超える、151億5300万円となりました。

 このうちおよそ5割が、負債額が5000万円未満の小規模倒産でした。

 業種別では、サービス業が9件で最多となりました。

 サービス業の最多は、去年7月以来、1年ぶりとなります。

 帝国データバンク大宮支店は「倒産一件一件を見ると、近ごろの経済事情やコロナの影響よりは、以前より問題を抱えていたケースや、企業独自の課題を内包していたことが分かる」と指摘しています。

 その上で、「物価高や人手不足をはじめ中小・零細企業を取り巻く環境は、依然厳しく今後の倒産件数は、現状ペースから大きく減少することはない」としています。