リップル社に約180億円の罰金、ただしSECの訴えを大きく下回る
リップル社に対して連邦判事は、1億2500万ドルの民事罰金の支払いを命じた。
罰金はSECの訴えよりも大幅に低く、リップル社は連邦証券法違反と認定された。
リップル社には将来の証券法違反を禁じる差し止め命令が出され、XRP価格は公表後に上昇した。
リップル社に対して連邦判事は米時間7日、1億2500万ドルの民事罰金の支払いを命じた。
ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のアナリサ・トーレス（Analisa Torres）判事は、リップル社による1278件の機関投資家向け販売は連邦証券法に違反していると認定した。ただし、1億2535万ドルの罰金は、SEC（米証券取引委員会）が訴えていた10億ドルの制裁金と予見利息、9億ドルの民事罰金を大きく下回った。
7日の支払い命令は、2023年7月の判決に続くもので、判決ではリップル社はXRPを機関投資家に直接販売したことで連邦証券法に違反したと判断された。SECは裁判の進行中に、上訴を試みたが失敗に終わった。
トーレス判事はまた、リップル社に対して将来の連邦証券法違反を禁じ、リップル社が何らかの法に違反したと判断しているわけではないが、リップル社の「オンデマンド流動性」について、「一線を越える」可能性は十分にあると述べた。
「総合的に見て、裁判所は将来の違反の合理的な可能性があると判断し、差し止め命令を発行するに値すると判断した」
差し止め命令は、リップル社が証券を販売する場合、登録届出書を提出する必要があるとしている。
民事罰金の支払いが公表された後、XRPは3セント（約2％）上昇した。
｜翻訳・編集：CoinDesk JAPAN編集部｜画像：リップル社のガーリングハウスCEO（Shutterstock/CoinDesk）｜原文：Judge Fines Ripple $125M, Bans Future Securities Law Violations in Long-Running SEC Case
