「Firefox 129」がリリース ~記事を読みやすくする「リーダービュー」が大幅強化

AI要約

リーダービューの改善が加えられた「Firefox 129」がリリースされた。

テキストとレイアウト、テーマをカスタマイズするメニューが拡充され、さらに便利な機能が追加されている。

セキュリティ関連の修正も行われており、早めにアップデートを推奨。

「Firefox 129」がリリース ~記事を読みやすくする「リーダービュー」が大幅強化

 Mozillaは8月6日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v129.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 129」ではリーダービューに多くの改善が加えられている。

 「リーダービュー」は、Webページを読みやすくするカスタマイズができる機能。アドレスバーのアイコンから有効化でき、記事本文とは関係ないボタンやサイドバー、広告、背景画像、動画などを取り除いてレイアウトやテーマ(ライト、ダーク、セピア)を変更したり、機械音声で読み上げることができる。

 「Firefox 129」のリーダービューは「書体コントロール」のメニューが大幅に拡充され、「テキストとレイアウト」と「テーマ」という2つのメニューへ再編された。

 「テキストとレイアウト」は文字サイズやフォント、行間、コントラストなどを調整するメニューで、従来よりも多くの項目がカスタマイズ可能。文字間隔、単語間隔、テキスト配置の新しいオプションが追加された。

 「テーマ」メニューで選べるオプションにも、「コントラスト」とグレーが追加。「カスタム」タブへ切り替えることにより、文字や背景、リンク、読み上げ部分のハイライトまで、テキストカラーを自在に変更できるようになっている。

 さらに、バックグラウンドタブの上にマウスカーソルを置くと、タブのプレビューが表示されるようになった。わざわざタブを切り替えなくても内容を確認できるため、目的のタブを見つけやすくなる。

 そのほかの変更は、以下の通り。

・ローカルサイト以外のアドレスバーのデフォルトプロトコルがHTTPからHTTPSに。WebサイトでHTTPSで利用できない場合は、HTTPにフォールバック(代替)される

・Windows 11、Linux、Android 10以降で、OSのDNSリゾルバーでHTTPS DNSレコードを解決できるように。DNS over HTTPSを有効にする必要はなくなる

・macOSのアクセシビリティ機能「VoiceOver」で、同一ドキュメントで複数言語を利用

・フランスとドイツのユーザーは住所の自動入力を利用可能に

 セキュリティ関連の修正は、14件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が11件、3番目の「Moderate」が2件、最低の「Low」が1件となっている。できるだけ早めにアップデートしておきたい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。