エアコン「風よけガード」安くても効果あり 冷風直撃がなくなって快適です

AI要約

エアコン風よけガード「AIR WING i-Kit」の紹介。風よけ効果や組み立て方法、注意点を詳しく解説。

風よけガードで快適な環境を実現。室温センサーとの相性に気を付ける必要も。

エアコン風よけガードの使用シーンやメリット。簡単な設置で風向きや勢いを調整可能。

エアコン「風よけガード」安くても効果あり 冷風直撃がなくなって快適です

エアコンの設置場所がよくなかったり、部屋が狭かったりすると、風量や風向きを調整しても、冷たい風が体を直撃してしまうことがある。今回はそんなお悩みを手軽に解消できるエアコン風よけガード「AIR WING i-Kit」をご紹介しよう。

 エアコンの設置場所がよくなかったり、部屋が狭かったりすると、風量や風向きを調整しても、冷たい風が体を直撃してしまうことがある。そんなお悩みを手軽に解消できるのがエアコン風よけガードだ。

 

エアコン風よけガードとは

 エアコン風よけガードは、エアコンの送風口の前に板状の部品(風よけ)を設置して、上下方向の風向きを変えたり、風の勢いを弱めることができる製品だ。2024年春ごろに、100円ショップで格安製品が買えることが話題となった。今回は、通販で購入したダイアン・サービスの「AIR WING i-Kit」を紹介する。直販価格は1980円で、プラスチックパーツを使った組み立てキット形式になっている。

 

 AIR WING i-Kitがほかの風よけガードと違うのは、風よけ部分を左右に分割して、設置位置や風の角度を調整できること。1枚板タイプの風よけガードと比べ、より多くのシーンに対応しやすい点が強みだ。

 

 付属パーツで2枚の風よけをつなげられるため、エアコンのサイズや利用シーンによっては、1枚板タイプとして使うこともできる。

 

工具も接着剤も不要! 簡単組み立て

 パッケージに入っているのは、組み立て説明書(日本語)と分解状態のパーツ数点、そしてネジ類の入った袋と至ってシンプル。

 

 組み立ては接着剤不要のはめ込み式(スナップキット)で、説明書を読みながらでも10~15分程で組み上げることができる。ネジ固定の部分も手で締められる蝶ナット仕様で、ドライバーなどの工具は必要ない。

 

 一通り組み上げるとアームの付いた風よけ板ができあがるので、あとは両面テープの付いた台座パーツをエアコン下部に貼り付け、アームの先端を台座に差し込んであげれば完成だ。

 

 なお、台座の両面テープは強力タイプのため、貼り直しは難しい。設置の際はいきなり両面テープで固定するのではなく、先に養生テープなどでエアコンに仮止めし、風よけ板やアームがエアコン本体のルーバーやリモコンの受光部に干渉しないか確かめた方がよさそうだ。

 

気になる風よけ効果は?

 今回は仕事部屋(6畳)のエアコンに取り付け、実際の効果を試してみた。この部屋は机のほぼ正面にエアコンがあるため、仕事中は常時背中にエアコンの風が当たり、夏でも上着が必須な環境。検証にはうってつけだ。

 

 結果はあくまで筆者の体感だが、これまで容赦なく背中に当たっていたエアコンの冷風が、風よけガードを使うとほぼ感じないレベルまで減少。上着必須の寒い部屋から、半袖Tシャツ1枚で過ごせる快適な仕事場へと生まれ変わった。

 

 使用中もエアコンの稼働音以外は至って静か。風を受ける板の部分は小刻みに振動するが、ノイズを発するほどのものではない。また、アーム部分は設定した角度からジワジワとズレてしまう問題があったが、手でネジの締め具合を調整することでピシッと好みの角度に固定できるようになった。

 

 組み立てやすく、性能も十分。価格も比較的安いので、エアコン風よけガードがどんなものか試してみたい人にもお勧めできそうだ。

 

室温センサーとの相性に注意

 便利なエアコン風よけガードだが、取り付ける位置や角度によっては、エアコンの室温センサーを誤動作させてしまうことがある。夏場なら、風よけガードで遮られた冷風がエアコン周辺に溜まることで、室温センサーが本来の室温より低い温度になっていると勘違い。結果、まだ部屋が暑いのにエアコンの出力を落としてしまうといったことが起こりうる。

 

 風よけガード設置後にエアコンの動作や効き具合に異常を感じたら、風よけの向きを変えたり、一旦取り外して様子見したりするのがおすすめだ。

 

風よけガードで仕事や睡眠をより快適に

 今回は「AIR WING i-Kit」を使い、エアコンの風が直撃する問題を解決する方法をご紹介した。AIR WING i-Kitをおすすめしたいのは、こんなシーンだ。

 

・狭い部屋で長時間エアコンを使う場合(子供部屋、リモートワーク用に改装したウォークインクローゼットなど)

・エアコンの風が寝具に当たってしまう場合

・エアコンの設置位置がよくないが、移設が難しい場合(賃貸物件など)

・左右で風の角度に変化を付けたい場合

 

 組み立てや設置も簡単で、風の勢いを弱めたり、風向きを好みの方向に変えられるのが「エアコン風よけガード」のメリット。温度センサーとの相性など注意すべき点もあるが、冷風の直撃に悩んでいる方には、強い味方となってくれるはずだ。

 

文● @sumire_kon