ワークマン、機能性ウェアに「グレード5 豪雨に耐える」など“格付け”

AI要約

ワークマンは、自社製品の機能性について、耐雨や防寒などの基準を策定して対応度合いを表示する「機能格付け」を実施すると発表した。

今後発売される2024年の秋冬物から対応し、3年をかけて取り組みを広げていく。

ワークマンのプライベートブランド製品は機能性が特徴である一方、ユーザーからは表示が分かりにくい、具体的でない、といった声が寄せられていたという。

ワークマンは、こうした声に応え、直感的に機能レベルを理解できるようにすることは、機能レベルによる使い分けで機能性ウェアの需要喚起にもつなげられるとする。

ワークマン、機能性ウェアに「グレード5 豪雨に耐える」など“格付け”

ワークマンは、自社製品の機能性について、耐雨や防寒などの基準を策定して対応度合いを表示する「機能格付け」を実施すると発表した。今後発売される2024年の秋冬物から対応し、3年をかけて取り組みを広げていく。

ワークマンのプライベートブランド製品は機能性が特徴である一方、ユーザーからは表示が分かりにくい、具体的でない、といった声が寄せられていたという。

例えば機能性表示として、商品タグには約260種類のピクトグラムが用いられているが、撥水性、防水性、ストレッチ性などのピクトグラムが付いていても、どれほどの性能なのか、機能レベルが分からないと指摘されていた。

ワークマンは、こうした声に応え、直感的に機能レベルを理解できるようにすることは、機能レベルによる使い分けで機能性ウェアの需要喚起にもつなげられるとする。また、格付け基準は測定手法を他社にも公開して、業界標準も目指す方針。

2024年の秋冬物として今後展開するウェアでは、「耐雨度」「防寒度」「ストレッチ度」「美脚度」の4点で「機能格付け」を行なう。具体的な機能性を5段階で示しながら、総合的にどういうシーンで利用できるのかも「グレード」として5段階で明示する。

例えば防水ウェアでは、「耐雨度」として、小雨、本降り、豪雨に耐えられる、といった使用シーンを明示して、ウェアのレベルを「Grade 5」などと表示。具体的な機能性である防水性、透湿性、撥水性もそれぞれ5段階で示される。

同様に「防寒度」は、製品の保温性や生地の密度も考慮しながら、摂氏5度まで、マイナス5度まで、といった表示で格付け。「ストレッチ度」は、伸縮性など機能性を表示しながら「屈伸が楽」「激しいダンスOK」などの表現でグレードを表示する。

「美脚度」については、体型に依存しない、「体型をカバーしてキレイなバランスで見られる」レベルで格付けするとしている。

ワークマンが8月26日に開催する秋冬物の発表会では、この機能格付けがメインテーマになると予告されている。

2025年の春夏物からはさらに、「冷感度」「UVカット度」「収納度」などの格付けを行なう予定。

同社は今後3年間をかけて、展示会での基準の公開や意見の聴取、格付けを表示した製品タグの導入、製品名に格付け数字を入れる、格付けや測定基準の公開と他社での採用促進、といった活動を行なっていく。格付け基準の公開については、必要があれば第三者検査機関と提携して認定制度を作ることも検討するとしている。