かしこすぎるGoogle AI搭載ノート「Acer Chromebook Plus 514」が欲しいんです!

AI要約

最新のChromebook Plus 514に搭載されたGoogle AIを活用した機能について詳細に解説。Gemini Advancedや文書作成サポート、消しゴムマジックなどの便利な機能が紹介されている。

Acer Chromebook Plus 514の基本スペックやベンチマークスコアについて解説。インテルCore i3-N305 プロセッサーや8GBメモリ、128GBストレージを搭載し、2022年のAndroidスマホとほぼ同等のCPU性能を持つことが示されている。

記事の内容を妻にプレゼンした場面を挿入し、ジャイアン鈴木氏のプロフィールを記載。ジャイアン鈴木氏はPC系メディアで活動し、2015年よりフリーライターとして活動している。

かしこすぎるGoogle AI搭載ノート「Acer Chromebook Plus 514」が欲しいんです!

いまPC業界で最も旬な機能は言うまでもなく「AI」。さまざまな日常的な作業や、仕事を効率化することが期待されています。グーグルのAI技術「Google AI」が採用された「Chromebook Plus」の新モデル「Acer Chromebook Plus 514」には、従来のChromebookにAIツールが追加されています。このあたりの機能を実際に試してみました。

 いまPC業界で最も旬な機能は言うまでもなく「AI」。Windowsでは「Copilot+ PC」が発売され、Appleは「Apple Intelligence」を発表しており、さまざまな日常的な作業や、仕事を効率化することが期待されています。

 

 というわけで今回試用したのが、グーグルのAI技術「Google AI」が採用された「Chromebook Plus」の新モデル「Acer Chromebook Plus 514」。本製品には、従来のChromebookにAIツールが追加されています。このあたりの機能を実際に試してみました。

 

■「Google One Alプレミアムプラン(2 TB)」を1年間無料で試せます

 まずは「Acer Chromebook Plus 514」というか「Chromebook Plus」のAI機能について解説していきましょう。本製品には「Google One Alプレミアムプラン(2 TB)」が付与されています。これには生成AIサービス「Gemini Advance」、2TBのクラウドストレージ、スレッドを要約したり、返信を提案してくれる「Gemini in Gmail」、文章を生成したり校正してくれる「Gemini in Google ドキュメント」などが含まれています。まずはグーグルのAIサービスを1年間じっくり試せるわけですね。

 

 ただし、記事執筆時点では「Gemini in Gmail」と「Gemini in Google ドキュメント」は英語のみの対応となっている点にはご注意ください。とは言え、Gemini Advancedは、オンラインで「Gemini Pro」というGoogleの一番優秀なAIを使えるというメリットがあります。Gemini Proではもちろん日本語も使えますのでご安心ください。

 

 個人的に楽しみにしていたのが「文書作成サポート」。「近日提供予定」ということで今回は試せなかったですが、プロンプトを入力して下書きとなる文章を生成したり、既存のテキストを選択してからの右クリック操作で文体の変更、要約、表現の置き換えなどが可能です。記事作成の効率化に役立つのであれば、積極的に利用したいと考えています。

 

 グーグルのPixelシリーズでおなじみなのが「消しゴムマジック」。「Chromebook Plus」はこのAI編集機能が使える唯一のノートPCと謳われています。スマホの狭い画面よりも、「Acer Chromebook Plus 514」で作業したほうが断然効率的ですね。

 

 一方現時点でちょっと使いづらいのが「AI背景」。「グロースケープ」、「ドリームスケープ」、「横」、「シュール」、「クラシックアート」、「文字」、「キャラクター」、「エアブラシ」などのテーマが用意されており、画像をAI生成できます。ただし、キーワードは選択式で、任意の単語は入力できません。また「文字」のテーマで使えるのはアルファベットのみ。

 

 著作権への配慮、過激な単語の排除などの事情があるのかもしれませんが、端末内で使う壁紙のための機能なので、任意のプロンプトを入力できるように進化してほしいですね。

 

 AI PCの定番がビデオ通話用の映像、音声調整機能。「Chromebook Plus」には「ビデオ通話ツール」が用意されており、「Google Meet」などで、背景ぼかし、明るさ補正、ノイズキャンセリング、自動字幕起こしなどを利用可能です。

 

 今回、ぼかしを試したところ、指のすき間を綺麗に切り抜けていました。ビデオ通話ツールに搭載されているぼかし機能だと、指が欠けてしまうことが多いんです。精度が高いですね。

 

■Core i3-N305/メモリー8GB/ストレージ128GBの1モデルのみ

 

 続いて肝心のパソコンとしての基本スペックを解説します。「Acer Chromebook Plus 514」はOSに「ChromeOS」、プロセッサーに「インテルCore i3-N305 プロセッサー」(8コア、8スレッド、最大3.80GHz、15W、Intel UHD Graphics)を採用。メモリーは8GB(LPDDR5)、ストレージは128GB(PCIe)を搭載しています。

 

 ディスプレーは14型フルHD IPS液晶(1920×1080ドット、NTSC 45%、60Hz、10点マルチタッチ対応、非光沢)を採用。ディスプレー上部にはプライバシーシャッター付きのフルHDウェブカメラ、マイクを内蔵しています。

 

 インターフェースはUSB 3.2 Gen1 Type-C×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetoothをサポートしています。

 

 本体サイズは326.9×224.9×20.5mm、重量は1.43kg。容量非公表のリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は11時間とうたわれています。

 

■「Snapdragon 8+ Gen 1」搭載機とほぼ同等のマルチコア性能

 最後にサクッとベンチマークを実施しました。「Geekbench 6.3.0」のMulti-Core Scoreは4368、Single-Core Scoreは1161、「3DMark」のWild Lifeは4356(平均フレームレートは26.09fps)です。Geekbenchのランキングを見てみると、「Snapdragon 8+ Gen 1」搭載機がMulti-Core Scoreで4248とされています。つまり、プロセッサーに「インテルCore i3-N305 プロセッサー」を搭載する「Acer Chromebook Plus 514」は、2022年に発売されたAndroidスマホのフラッグシップ機とほぼ同等のCPUスコアを備えていることになります。

 

「2022年」と聞くと古く感じるかもしれませんが、比較的軽い「ChromeOS」を動作させるのですから、実用上十分なパフォーマンスと言えるでしょう。

 

というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。

 

■妻へのプレゼンの記録

私 「Acer Chromebook Plus 514」っていうノートパソコンを買おうと思っているんだけど

妻 どうして! パソコン3台持っているよね?

私 あれはOSとか用途が違っていてね。これは「Chromebook Plus」っていって、グーグルの最新AIを利用できるパソコンなんだよ。特に「文書作成サポート」とか、ライター必須のツールといっても過言ではないものが入っていて。

妻 どう文書作成をサポートするの? 見せてみて!

私 まだ近日対応だから。

妻 じゃあ、判断できなくない?

私 あ、これ、君がいつもスマホで使ってる「消しゴムマジック」とかも使えるんだよ。

妻 パソコンなのに?

私 それに「Gemini in Google ドキュメント」っていうツールが優秀で、日本語に対応したら、原稿の校正に使えるかもしれないしね。「Copilot」+「Word」よりも早く文章の校正機能が使えるようになったら、ワープロを本気で乗り換えようとさえ思っているんだよね。

妻 ちゃんと仕事を想定しているなら反対しないけど、今すぐ必要なの? そもそも、文章を書くのにパソコンが4台も必要なの?

私 それはいろいろと都合があってね

妻 それを買うなら、Windowsパソコン2台はいらないんじゃない?(机の上と下を指差す)

私 いろいろと都合があってね(PCゲーム用であるとは言えず)

 

この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

 

文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII