建設中の新幹線トンネル坑内に「Starlink」、安全性・作業効率高める KDDIなど3者

AI要約

KDDIと清水建設、JRTTは、北海道新幹線 渡島トンネル(上二股工区)でStarlinkを活用した4G通信環境を構築。作業効率化や安全性に貢献。

KDDIが提供するSatellite Mobile Linkをトンネル坑内に初導入。安全性向上や作業効率の改善に役立つ。

従来のWi-Fi環境と比較してStarlinkは設置コストや保守メンテナンス性が向上。建機の遠隔操作も視野に入れる。

建設中の新幹線トンネル坑内に「Starlink」、安全性・作業効率高める KDDIなど3者

 KDDIと清水建設、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)は、建設中の北海道新幹線 渡島トンネル(上二股工区)でStarlinkを活用した4Gの通信環境を構築した。現場の安全性や作業効率化に寄与する。

 KDDIが提供する、Starlinkを活用した通信エリア構築ソリューション「Satllite Mobile Link」を初めてトンネル坑内の工事現場に導入した。重大な事故が起きる可能性の高い、トンネル坑内に通信環境を整備することで安全性を高め、電子図面による施工管理やオンラインでの現場立会を可能にするなど作業効率も改善した。エリア化したのは4kmの範囲。先行してエリア化されていた坑外から4Gアンテナを延伸しており、音声通話とデータ通信を利用できる。

 従来使用されていたWi-Fi環境では通信エリアが狭く、機器数も多いほか発破の影響で設置場所にも制約があるなどの課題があった。Starlinkを用いた場合、設置コストを1/3程度におさえられ保守メンテナンス性も高いことから導入された。今後、建機の遠隔操作なども視野に入れる。