トヨタL&Fと富士通、AIでフォークリフト操作の安全運点評価業務を効率化するサービスを提供

AI要約

株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーと富士通株式会社が、フォークリフトやオペレーターの動きをAIが解析するサービスを開発した。

運転動画AI解析は、安全運転評価業務を効率化し、安全教育をサポートするサービスであり、不安全な操作を自動検出する能力を持っている。

トヨタL&Fはデータ活用に積極的であり、過去のデータを活用して更なる価値創出を目指している。

トヨタL&Fと富士通、AIでフォークリフト操作の安全運点評価業務を効率化するサービスを提供

 株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー(以下、トヨタL&F)と富士通株式会社は23日、トヨタL&Fの物流ノウハウと、富士通の「Fujitsu Data Intelligence PaaS」のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」を組み合わせ、フォークリフトやオペレーターの動きをAIがクラウド上で解析し、安全運転を評価するサービス「運転動画AI解析」を開発したと発表した。

 「運転動画AI解析」は、Fujitsu Kozuchiを用いて安全運転評価業務を効率化するとともに、評価のばらつきを平準化することにより、安全教育をサポートするサービス。フォークリフトの旋回・走行や、フォークの動き、オペレーターの安全確認動作などを学習したAIが、ドライブレコーダー映像をクラウド上で解析し、オペレーターの不安全な操作のうち、「走行荷役同時操作」「後進時指差し確認不良」「前後進切替時一時停止不良」「急旋回」を自動検出するという。

 検出した不安全な操作は、当該部分のみを抽出して閲覧できるほか、各オペレーターの安全運転を成績表として表示する仕組みを備えているため、映像確認時間の削減や、オペレーターの安全意識向上が期待できるとしている。また将来的には、蓄積したデータを「Fujitsu Data Intelligence PaaS」のデータ分析機能で可視化し、さらなる付加価値創出を目指すとした。

 なおトヨタL&Fでは、フォークリフトのメーカーとして、製品の開発や販売だけでなく、データ活用にも積極的に取り組んでおり、2021年には、物流現場の多様な機器をインターネットにつなぎ、稼働状況や使用状態などのデータをクラウド上で収集・蓄積・分析して、利用企業の現場改善をサポートするサービス群「FORKLORE」をリリースしている。

 現在は「FORKLORE」のサービスとして、ドライブレコーダーのデータをもとに、フォークリフトの稼働状況および記録映像をWeb上で閲覧できる「ドラレコConnect」と、フォークリフト用リチウムイオンバッテリーの使用状況を可視化する「バッテリーConnect」を提供しているが、「運転動画AI解析」をラインアップに追加するとのこと。