生成AIを知っている小学生は23%、利用に肯定的な保護者は増加--ベネッセが調査

AI要約

ベネッセコーポレーションが2024年における「生成AIの利用に関する調査」の結果を公表

小学生と保護者の生成AI認知についての調査結果を報告

保護者の意見や子どもの利用意向、利用希望についての調査結果を示す

 ベネッセコーポレーションは、小学3~6年生とその保護者1032組を対象として、2024年における「生成AIの利用に関する調査」の結果を、7月17日付けで公表した。調査期間は2024年6月24~26日で、インターネットでのアンケートで調査を行ったもの。

 小学生と保護者における生成AI認知について、「お子さまは生成AI(ChatGPTなど)について知っていますか」という質問に対して、「知っている」は23%。「知らない」は2023年の調査より9ポイントダウンしている。また「あなたは生成AI(ChatGPTなど)について知っていますか」という質問に対して、「知っている」と答えた保護者は53%となっている。

 ここから生成AIを「知っている」と回答した子ども233名と保護者542名に質問対象者を絞り、生成AIを知っている子どもの利用経験について質問したところ、約7割が生成AIの利用経験があると回答。これは2023年とほぼ同割合で、変化はあまり見られない結果という。

 子どもが生成AIを利用することに対する保護者の意見として、66%の保護者が利用に肯定的(「積極的に使ってほしい」 「少し使ってみてほしい」)。これは2023年の調査より10ポイントアップしているという。否定的な意見(「あまり使ってほしくない」「まったく使ってほしくない」)は4.1%としている。

 利用に肯定的な保護者の意見でもっとも多い理由は「新しい技術の活用力を養うよい機会になりそうだから」。否定的な意見の保護者の回答理由でもっとも多いのは「自分で考えなくなりそうだから」となっている。

 子ども自身の生成AIの利用意向について、約9割の子どもが利用に肯定的(「たくさん使いたい」「少し使ってみたい」)。否定的な意見(「あまり使いたくない」「まったく使いたくない」)は約1割としている。

 生成AIの利用希望としてもっとも多いのは、親子ともに「好きなことについて調べる時」。生成AIを使う時に大事だと思うことについては、どの項目も親子で同程度となっており、なかでも「個人情報は入力しない」ことを大事だと思うスコアがもっとも高いとしている。

ニュースリリース