扇風機は何年で買いかえるのがベスト? 寿命の目安はどれくらい?【家電のプロが解説】

AI要約

扇風機の買い替えの目安は、設計上の標準使用期間を参考にするべきです。一般的には10〜12年が目安とされています。

製造年や標準使用期間が表示されることで、安全性や寿命を把握しやすくなっています。故障やトラブルを避けるためにも、期間を過ぎたら買い替えを検討することが重要です。

使用中に異常な音や振動、熱さ、焦げ臭いにおいなどが気になる場合は、使用を中止して相談窓口に連絡するか、新しい扇風機を検討するべきです。

扇風機は何年で買いかえるのがベスト? 寿命の目安はどれくらい?【家電のプロが解説】

気温が高くなる季節、冷房とともに扇風機を使用する人も多いでしょう。しかし、扇風機の買い替えの目安がどれくらいなのか知らないまま、長年同じ扇風機を使っている人もいるのではないでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

(今回の質問)

扇風機の買い替えの目安はありますか? 寿命が知りたいです。

(回答)

本体や取扱説明書に記載されている「設計上の標準使用期間」を買い替えの目安に。具体的には10~12年のモデルが多いと考えられます。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

扇風機には「リズム風」「タイマー機能」などさまざまな機能が搭載されているものの、基本的な設計はスイッチをオンにするとモーターがプロペラを回すという比較的シンプルなものなので、故障することはそれほど多くはありません。しかし長年使っているうちに、モーターから発せられた熱や室内の湿気、ホコリなどの影響によって経年劣化し、発火やけがなどの事故につながる恐れがあります。

こうしたことから、電化製品の安全性を取り締まる電気用品安全法において、2009年4月以降に製造される扇風機や換気扇などは製品本体と取扱説明書に「製造年」と「設計上の標準使用期間」、注意喚起文の表示が義務付けられるようになりました。

この「設計上の標準使用期間」はメーカーがそれぞれに設定したもので、その期間内に故障などのトラブルが生じても保証が受けられるというものではありません。ただ、「1日あたりの使用時間」や「1日の使用回数」、「1年間の使用日数」などの想定内での標準使用期間を示したものなので、「寿命」という視点では一定の信頼がおける数値だと考えられます。

この期間を過ぎるとただちに危険というわけではありませんが、

・スイッチを入れても羽根が回らない

・羽根が回っても、異常に回転が遅かったり不規則だったりする

・羽根の回転中に異常な音や振動がある

・モーター部が異常に熱かったり、焦げ臭いにおいがする

・電源コードが折れ曲がったり、破損したりしている

・電源コードに触れると、羽根が回ったり、回らなかったりと不安定

上記のような症状や、購入当初には見られなかった症状が見られる場合は、使用を中止して購入した販売店またはメーカーの相談窓口などに相談する、もしくは買い替えを検討してみてください。