スマホの整備済製品市場、日本は小型モデルに需要集中「iPhone SE」販売首位、安価で小型の支持厚く

AI要約

Back Marketが2024年上半期のリファービッシュ品スマートフォンの販売ランキングを発表。日本ではiPhone SE (2020)がトップで、小型モデル人気が高まっている。

米国ではiPhone 13やiPhone 12が人気で、欧州市場ではiPhone 13がトップ。AndroidのGalaxy S21も一定の需要がある。

リファービッシュ品の需要は増加傾向で、価格の安さと品質の良さが評価されている。

スマホの整備済製品市場、日本は小型モデルに需要集中「iPhone SE」販売首位、安価で小型の支持厚く

リファービッシュ品(整備済製品)スマートフォンの取引販売を国内外で行うBack Marketは今月、2024年上半期(1月1日~6月30日)における販売数ランキングを地域別に公表。日本市場ではiPhone SE (2020) 64GBが首位を獲得した一方、米国と欧州では、iPhone 13やiPhone 12が上位を占める結果となった。

リファービッシュ品とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・整備し、全機能の正常動作を確認した、いわゆる整備済製品を指す。調査主体のBack Market社はそれらリファービッシュ品を日本を含むアジア、欧州、米国など世界18ヶ国で取り扱うグローバル企業。

同社によると、日本市場には小型モデルへの需要の高まりが顕著に表れたことが特徴的だといい、小型かつ比較的安価な「iPhone SE (2020)」が首位を獲得したことや、4位にiPhone 13 mini、7位にiPhone 12 miniがランクインしたことが裏付けている。

中古市場での小型スマホ人気のこの傾向について、2023年9月のiPhone 13 mini販売終了以降、コンパクトモデルの新製品が登場していないことが背景にあると分析。また、円安ドル高の影響でiPhoneの価格が高騰を続けている現状から、安価な「SE」や「mini」モデルへの需要が今後さらに高まると同社は予測している。

同社の取り扱うiPhone SEのリファービッシュ品は販売価格が16,800円~(新品価格¥49,800)と非常に安価で「とてもきれいで、新品と言われても分からないレベルで驚きました。擦り傷とか多少あるかな…と覚悟していましたが、事前期待を大きく超えてくれたので大満足」などの評価を得ているという。

一方、米国市場ではGalaxy S21 5Gが5位にランクインし、Android端末の一定の需要が、欧州市場では、iPhone 13とiPhone 12が上位を独占する結果となり、いずれも小型モデルはランクインしていない。

■Back Market 日本 リファービッシュスマートフォン販売数ランキング

1位:iPhone SE (2020) 64GB

2位:iPhone 13 128GB

3位:iPhone 12 128GB

4位:iPhone 13 mini 128GB

5位:iPhone 12 64GB

6位:iPhone 8 64GB

7位:iPhone 12 mini 128GB

8位:iPhone 13 256GB

9位:iPhone SE (2020) 128GB

10位:iPhone 13 Pro 256GB

■Back Market 米国 リファービッシュスマートフォン販売数ランキング

1位:iPhone 12 64GB

2位:iPhone 13 128GB

3位:iPhone 11 64GB

4位:iPhone 12 128GB

5位:Galaxy S21 5G 128GB

■Back Market 欧州 リファービッシュスマートフォン販売数ランキング

1位:iPhone 13 128GB

2位:iPhone 12 128GB

3位:iPhone 12 64GB

4位:iPhone 11 64GB

5位:iPhone 11 128GB