インサイトテクノロジー、データマスキングサービス「Insight Masking SaaS Edition」を正式リリース

AI要約

株式会社インサイトテクノロジーは16日、データマスキング製品「Insight Masking SaaS Edition」を正式に提供開始した。

Insight Maskingは、データの保護と利活用を目的としたマスキングツールで、個人情報の匿名化や機密情報の秘匿化を行う。

Insight Masking SaaS Editionは、SaaS型で利用でき、IT部門との連携を必要とせず、柔軟な運用が可能。

インサイトテクノロジー、データマスキングサービス「Insight Masking SaaS Edition」を正式リリース

 株式会社インサイトテクノロジーは16日、データマスキング製品「Insight Masking SaaS Edition」を正式に提供開始したと発表した。

 Insight Maskingは、データの保護と利活用を目的としたマスキングツール。データに含まれる個人情報等の機密情報を自動抽出し、豊富なマスキングアルゴリズムで高速に個人情報の匿名化や、機密情報の秘匿化を行う。

 Insight Masking SaaS Editionは、Insight MaskingをSaaS型で利用できるサービス。従来のInsight Maskingは、環境構築のために事前に顧客環境のセキュリティ・監視要件などを調整する必要があり、導入までにある程度の期間がかかっていたが、Insight Masking SaaS Editionは、契約後短期間でクラウド上の固有環境で利用を開始できる。

 IT部門にデータ加工やシステム運用を依頼することなく、データ分析・活用を行う業務部門だけで、データの匿名化作業を1クリックで完結させられる。これにより、IT部門との連携などの社内工数を削減できる。通常版と異なり、特定部署や特定業務のみに絞って導入するなどのスモールスタートが可能で、小さなスコープでInsight Masking SaaS Editionの有用性を確認した後に導入範囲を広げるなどの柔軟な運用ができる。

 Insight Masking SaaS Editionでは、通常版のInsight Maskingと同様に、Microsoft Officeの画面上での文書編集と同じ感覚で、文章の中から自動で個人情報を検出・データマスキングを施せるOfficeアドイン機能を利用できる。加えて、新たにPDFファイルに含まれる個人情報の墨消しへの対応機能(評価版)が追加された。

 また、WebAPIを活用することで、既存システムのデータに対してもマスキングができる。例えば、顧客からの個人情報が含まれる問い合わせデータをリアルタイムでマスキングし、安全な形式で保存することが可能なため、問い合わせデータへの対応や活用の速度が向上する。

 さらに、IPフィルタリングによるアクセス制御も実施。対象データのアップロードから匿名化処理を経て保存されるまでの全過程において、個人情報を含むデータを安全に取り扱うためのセキュリティ措置が取られている。