バッテリー駆動の「ポータブルクーラー」を検証、“真夏日の部屋”はどのくらい冷える?

AI要約

今年の梅雨入りが遅い中、猛暑が始まっているためエアコンは必需品となっている。

工事不要でどこでも使えるスポットクーラー「ELEINコンパクトクーラー」を試してみた。

バッテリー駆動で稼働し、複数のアイテムで共有できる特徴を持つ。

バッテリー駆動の「ポータブルクーラー」を検証、“真夏日の部屋”はどのくらい冷える?

 梅雨入りが例年より遅かった今年は、まだ多くの地域が梅雨明け前だが、すでに猛暑・酷暑が始まっている。7月初頭の首都圏でも40℃近い暑さを記録。そうなると欠かせないのがエアコンだ。

 快適さだけでなく熱中症を防ぐためにも、エアコンは今や生活必需品となっている。しかし、ルームエアコンの利用にはハードルがある。室外機の取り付けが必須なため住宅の構造によっては取り付けられないし、壁に穴を開ける工事も必要だ。

 そこでコロナ禍で注目を集めたのが、工事不要で使えるスポットクーラーだ。今回、試したのは、昨年試用したポータブルクーラーと異なり、“バッテリー駆動でどこでも使える”点が特徴。山善の「ELEIN(エレイン)コンパクトクーラー YBC-C04」(以下コンパクトクーラー、実勢価格6万9700円、バッテリー別)だ。

 今回試したコンパクトクーラーは、今年5月に発表されたバッテリー家電シリーズ「ELEIN」の1アイテム。第1弾はコンパクトクーラーのほか、扇風機やソーラーパネル、ポータブル電源というラインアップ。さらに今月には「ポータブル保冷温庫」の発売も予定されている。

 ELEINシリーズの最大の特徴はバッテリーを共有できること。今回のコンパクトクーラーも容量90Whの「リチウムイオンバッテリー YBD-5A」(実勢価格1万1000円)を最大4つまで装着でき、バッテリー駆動で使うことができる。

 コンパクトクーラーは、本体サイズが幅23×奥行き47.4×高さ32.2cm、重量8.5kgの持ち運びができるクーラーだ。付属のACアダプターでの稼働できるほか、本体側面に専用バッテリーが装着できる。バッテリーの場合、1つで強モード30分、4つ装着することで約2時間稼働する。

 冷房機能は非常にシンプルで、周辺温度-10℃の冷気が吹き出る。消費電力は200Wで、冷房能力は400W(0.4kW)だ。冷風運転は強度をHIとLOWの2段階で設定可能。また、風量も2段階で設定できる。タイマー機能も備えており、1/2/4時間が選べる。