NTT-ATのRPAツール「WinActor Ver.7.5.0」、自動化の導入やメンテナンスを支援する機能強化を実施

AI要約

NTT-ATが7月17日から新版「WinActor Ver.7.5.0」を販売開始

新版では自動化導入やメンテナンスのしやすさを強化

価格はノードロック版が99万8800円、フローティングライセンス版はオープン価格

NTT-ATのRPAツール「WinActor Ver.7.5.0」、自動化の導入やメンテナンスを支援する機能強化を実施

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は、RPAツール「WinActor」の新版「同 Ver.7.5.0」を7月17日から販売開始すると発表した。

 WinActorは、NTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、NTT-ATが製品化した純国産のRPAソフトウェア。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行うさまざまな操作を「シナリオ」として記録し、自動化することができる。

 今回の新版では、自動化導入やその後のメンテナンスをよりしやすくするための強化を行った。

 まず、ガイドや生成AIとの対話形式の入力により、自動化導入に必要なシナリオを自動生成する機能が追加されている。これにより、シナリオ作成方法がわからない初心者であっても、ガイドの指示に従って基本的なシナリオ作成を行えるとのこと。また、よく利用されるアプリケーションと処理を想定して部品群を構成しているため、部品選定が容易になっているとした。

 加えて、生成AI連携によるシナリオひな型生成機能により、文章で入力した作業内容からシナリオを自動生成可能になった。「どこから手を付けたらいいかわからない」といった場合でも、シナリオ生成に容易に取り掛かれるという。

 さらに、シナリオ実行時のエラー補助強化など、Web画面更改時のシナリオ修正作業を軽減する機能が追加された。Webページの構成変更時の、XPath修正候補も提示してくれる。

 このほか今回は、シナリオから生成AIを呼び出すなどの連携、クラウドストレージサービスBoxとの連携強化、作業内容を記録し自動化する“自動記録”機能の精度向上、VBScriptに加えてPythonを利用可能にするといった、自動化システムを構築しやすくするための各種部品を新たに提供するとのこと。

 WinActorの価格(税込)は、利用する端末を固定するノードロック版の場合、フル機能版が99万8800円、実行版が27万2800円。一方、購入したライセンス数の範囲内で端末を限定せずに利用できるフローティングライセンス版は、オープン価格となっている。