国立科学博物館、気軽な月1000円からの月額制寄付制度スタート

AI要約

国立科学博物館が、継続的な支援を求めて月額制の寄付制度「マンスリーサポーター」の募集を始めた。

寄付は月額1000円からで気軽に参加でき、特典もオンライン参加可能なものが用意されている。

現在約580人がサポーターとなり、収入の柱を寄付金にする取り組みが進められている。

 国立科学博物館(東京)が、月1000円から始められる月額制の寄付制度「マンスリーサポーター」の募集を始めた。博物館を所管する文化庁によると、博物館が1か月ごとの定額寄付を募るのは珍しい。

 同館は昨年、クラウドファンディング(CF)で目標額を大きく上回る約9億2000万円を集めて話題となったが、一過性の寄付でなく継続的な支援を求める必要から、月額制を設けた。継続が前提だが、途中でやめることもできる。これまでも、1年に1回の寄付で無料入館などの特典がつく賛助会員制度はあったが、会費は現在最低3万円で、特典も来館を想定している。今回は、月額1000円からに抑えることで気軽に寄付できるようにした。特典も、研究者にインタビューする権利など、オンライン参加可能なものを用意した。

 4月から募集を始め、既に約580人がサポーターになった。現状のままなら、今年度は約1800万円が集まる試算だ。

 同館の収入の内訳(2022年度)は、国の交付金が約7割、入場料が約3割で、寄付金は2%のみ。寄付を収入の柱にすべく、選択肢を増やした。同館の篠田謙一館長は「継続して支えてもらえる仲間を募集することにした。地球の宝を守り続ける活動にぜひ参加してほしい」と話している。