インフォコム、IoTを活用した温湿度管理が可能なサービス「データウオッチ v3」

AI要約

インフォコム株式会社は、IoTを活用した温度管理サービス「データウオッチ」の新版「v3」を提供開始。

新版では、ユーザビリティ向上や新機能追加により、幅広い業界での活用が可能に。

さらに、タグ機能や通知機能の拡張など、施設管理の効率化や柔軟な対応が可能になった。

インフォコム、IoTを活用した温湿度管理が可能なサービス「データウオッチ v3」

 インフォコム株式会社は5日、IoTを活用した温度管理サービス「データウオッチ」の新版「同 v3」を提供開始したと発表した。

 データウオッチは、冷蔵機器内に設置したIoTセンサーを利用し、温度データの自動収集や温度異常の自動通知を行うIoTサービス。主に食品の安全管理に利用されており、食品工場、ホテル、レストランなど食品を扱う事業者向けに提供されてきたという。

 今回の新版では、ユーザビリティ向上と新機能の追加により、より幅広い業界での活用が可能になった。具体的には、これまでの温度、中心温度センサーに加え、湿度センサーにも対応したことで、食品安全管理だけでなく、サーバールーム、倉庫分野における貴重品の保管、医療分野における医薬品の保管といった用途など、さまざまな分野での活用が見込めるという。

 また、温度センサーと湿度センサーをグループ分けする「タグ機能」を追加。複数のセンサーを1つのタグにまとめられるため、一括での検索や設定変更が可能になり、大規模施設での運用を効率化できるとした。インフォコムによれば、例えば、大規模な定温倉庫や冷蔵倉庫において、エリアごとにタグを設定してエリア別の温度管理を効率化したり、食材の種類ごとにタグを設定し、温度管理の履歴を詳細に分析したり、といった活用が考えられるとしている。

 さらに、異常発生時の通知機能を拡張した。従来は、各センサーに設定できる通知先は1つまでだったが、新版では、センサーごとやタグごとに複数の通知先(最大50)を設定できるようになった。これにより、大規模施設で複数の管理者がいる場合や、テナントビルなどでの運用にも柔軟に対応できるという。

 加えて、管理コンソールの画面設計を一新し、温湿度センサーと中心温度センサーの閲覧画面を分離するなど、より見やすく操作性の高いインターフェイスを提供するとのことだ。

 このほか今回は、1拠点のみ導入、PoC・テスト導入を希望する企業などでも利用しやすいプランを提供開始した。従来は50センサーからの利用が可能だったが、新プランでは5センサーから申し込み可能となり、既存価格の半額以下での導入を実現するとしている。

 なおインフォコムでは、今回のバージョンアップにより、定温倉庫、医療施設、美術館などの多様な温湿度管理ニーズに対応できるようになったと説明。特にホテル業界や定温倉庫においては、人手不足と品質管理の課題解決に向けた導入が進んでおり、業務の省力化と品質向上が期待できると、その効果をアピールしている。