Windows「Copilot」が独立アプリに スナップ機能で整列など使い勝手が向上

AI要約

2023年、Windows 11に搭載された「Copilot in Windows」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIのLLM(大規模言語モデル)「GPT-4」ベースの生成AIを利用できるということで注目を集めた。

Windows 11 Insider Previewでは、Copilotが独立したウィンドウで表示されるようになり、全画面表示やスナップ機能で使い勝手が向上した。

「Copilot in Windows」のアプリは便利だが、Windows 11との統合ができなくなっており、機能ダウンの可能性もある。

Windows「Copilot」が独立アプリに スナップ機能で整列など使い勝手が向上

2023年、Windows 11に搭載された「Copilot in Windows」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIのLLM(大規模言語モデル)「GPT-4」ベースの生成AIを利用できるということで注目を集めた。しかし、Windows 11 Insider Previewでは扱いが変わっている。

全画面表示やスナップ機能でウィンドウの整列で使い勝手が向上

 2023年、Windows 11に搭載された「Copilot in Windows」は、ChatGPTの開発元であるOpenAIのLLM(大規模言語モデル)「GPT-4」ベースの生成AIを利用できるということで注目を集めた。その後もブラッシュアップされ続け、現在ではメールを書いたり、文書を作成する時などにとても便利なツールとなっている。「Win+C」キーを押すと、画面右側にCopilotパネルが現れ、プロンプトを入力するUIになっていた。

 

 しかし、Windows 11 Insider Previewでは扱いが変わっている。Copilotがアプリとして独立したウィンドウで表示されるようになったのだ。同時に、ショートカット「Win+C」が廃止された。

 

 当初、「Copilot in Windows」を開くと、既に開いていたウィンドウの位置が動いたり、サイズが変わったりと使いにくかったのだ。今年に入って改良され、他のウィンドウに影響を与えない機能が追加されていた。しかし、やはり右側にパネルとして表示するよりはユーザーが使いやすいように独立したウィンドウにすることを選んだのだろう。

 

 全画面表示はもちろん、スナップ機能でウィンドウを整列できるようになった。WordとCopilot、ブラウザーとCopilotを左右に並べられるので、作業が捗る。

 

 ショートカットキーが廃止されたものの、タスクバーにCopilotアイコンがピン留めされているので起動するにに手間はかからない。また、今後のWindows 11の標準キーボードにはCopilotキーが搭載されることになった。ちなみに、新しいキーが加わるのは30年ぶりとなる。

 

 ハンバーガーメニューから言語や表示モードの設定ができる。ダークモードにも切り替えられるが、その際、少しデザインが崩れるなど、まだプレビュー版なのでバグが残っているようだ。

 

 「Copilot in Windows」のアプリはウェルカムなのだが、Windows 11との統合ができなくなっているのは気になった。以前は、Copilotに指示することで、応答不可モードを有効にしたり、スクリーンショットなどを撮ったりできたのだが、アプリ版ではできなくなっているのだ。

 

 これがInsider Previewだからなのか、しばらくはこの方向で行くのかは公表されていないが、このまま正式版になるのであれば機能ダウンとなる。AIとOSの融合はユーザーの利便性も高まるのでぜひ実現して欲しいところ。今後のバージョンアップに期待したい。

 

 

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp