製造業のBtoB-EC(法人向け通販)の課題は? 5割が「基幹システムとの情報連携」、7割が「ECサイトでの商品情報の提供」

AI要約

Contentservが実施した製造業のBtoB-ECに関する実態調査の結果を要約すると、BtoB-ECの重要性や課題、商品情報提供に関する課題などが明らかになった。

調査によると、BtoB-ECは88.9%の役職者にとって重要な戦略であり、売上向上や営業効率改善が主な動機となっている。

BtoB-EC実施に際しては、基幹システムとのデータ連携や商品情報提供の課題が存在し、83.2%が商品情報管理(PIM)の活用が重要であると考えている。

製造業のBtoB-EC(法人向け通販)の課題は? 5割が「基幹システムとの情報連携」、7割が「ECサイトでの商品情報の提供」

商品情報管理(PIM)のクラウドサービスプロバイダーであるContentservは、製造業のBtoB-ECに関する実態調査を実施した。対象は、BtoB-ECを実施中または実施を検討しているBtoB製造業の役職者107人。

BtoB-ECは重要な戦略か否かを聞いたところ、「非常にそう思う」が62.7%、「ややそう思う」が26.2%。88.9%が重要な戦略だと捉えている。

BtoB-ECの実施を検討した理由については、「売上の向上」と「営業効率の向上」がそれぞれ56.1%で最多。それに「顧客のニーズが高いから」が32.7%で続いた。

BtoB-ECの実施に関する課題認識について、「非常に感じている」は18.7%、「やや感じている」が57.0%。合計75.7%がBtoB-ECで課題を抱えている。

具体的な課題は、「基幹システムとのデータ連携」が最多で50.6%。「社内全体の業務フローの見直し」が39.5%、「eコマースシステムの導入コスト」が35.8%で続いた。

BtoB-ECサイトにおける「商品情報の提供」について、「かなり課題になる」と答えた割合は22.4%、「やや課題になる」は51.4%。合計73.8%がBtoB-ECにおいて「商品情報の提供」が課題になると答えた。

ECサイトでの商品情報提供に関する課題については、「組み合わせ商品の提案」が51.9%、「顧客の検討状況に合わせた情報提供」が50.6%、「ユースケースや顧客レビュー情報の提供」が43.0%だった。

調査では、回答者83.2%が商品情報管理(PIM)の活用が、BtoB-ECやサービスシステムにおいて鮮度の高い商品情報を提供する上で重要との認識を示した。具体的に「非常にそう思う」が35.5%、47.7%が「ややそう思う」と回答した。

□ 調査概要

・調査名称:製造業のBtoB-ECに関する実態調査

・調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査

・調査期間:2024年6月10日~17日

・有効回答:BtoB-ECを実施または実施を検討している年商200億円以上のBtoB製造業の経営者・役員、管理職(部長相当、課長相当、係長・課長補佐相当、主任相当)107人