ワールドコインがアルケミーと提携、独自チェーン「World Chain」インフラ提供で

AI要約

ワールドコインとweb3インフラ開発のアルケミーが提携し、ワールドコインの独自ブロックチェーン「ワールドチェーン」に関するインフラが開発者向けに提供される。

ワールドコイン提供の「World ID」がアルケミーのツールセットに統合され、開発者にアクセス手段が提供される。

「ワールドチェーン」はイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンとなり、夏にリリース予定。開発はOPスタックにより行われる。

ワールドコインがアルケミーと提携、独自チェーン「World Chain」インフラ提供で

ワールドコイン(Worldcoin)とweb3インフラ開発のアルケミー(Alchemy)の提携が6月26日発表された。この提携によりアルケミーより、ワールドコインの独自ブロックチェーン「ワールドチェーン(World Chain)」に関するインフラが、同チェーン上でアプリを構築する開発者向けに提供される予定だという。

またワールドコイン提供の「World ID」がアルケミー提供のツールセットに統合され、開発者に「World ID」へのアクセス手段が提供されるとのことだ。

なおこれらは「ワールドチェーン」ローンチの際に提供開始となるようだ。同チェーンは、今夏リリース予定であることが4月に発表されている。

ワールドコイン開発元のツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)の発表によると、「ワールドチェーン」はイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンとなるようだ。

また「ワールドチェーン」は、「OPメインネット」開発元のOPラボ(OP Labs)が提供する「OPスタック(OP Stack)」により開発されるとのこと。

「OPスタック」を用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられる。

「オプティミスティックロールアップ」では、正当性の検証方法をレイヤー1(イーサリアム)に提出されるデータはすべて正当なものであるという「楽観的(オプティミスティック)」な前提に基づいて検証を行う手法にて、スケーラビリティを確保している。

なお「ロールアップ」とは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。