Vision Proに迫る片目4Kパネル、ジャパンディスプレイが開発--「コスパに優れる」と訴求

AI要約

ジャパンディスプレイ(JDI)は、VR/MR用超高精細ディスプレイを開発したと発表した。

このディスプレイは有機ELではなく液晶方式で、サイズは2.15インチで、解像度は片目3840 x 3840となっている。

液晶方式の超小型ディスプレイは、VR/MRの現実感向上に貢献する可能性がある。

 ジャパンディスプレイ(JDI)は6月27日、1インチあたり2527ピクセル(2527ppi)のVR/MR用超高精細ディスプレイを開発したと発表した。

 同ディスプレイは有機ELではなく液晶方式で、サイズは2.15インチ。解像度は片目3840 x 3840だ。

 参考までに、アップルのVision Proが搭載するソニー製のMicroOLED(有機EL)は、片目が0.98インチで解像度は3800 x 3000。JDIの同ディスプレイは、それよりもサイズが大きく、かつ解像度的には同等ということになる。なお、有機ELではないため、コントラストや表示レスポンスでは劣ると予想される。

 同ディスプレイはVR / ARヘッドマウントディスプレイに対応する。また「コストパフォーマンスに優れる」ともJDIは訴求している。

 液晶方式の超小型ディスプレイは「Meta Quest 3」も採用している。VRやMRの現実感を高めるにはドットの粗を感じさせない解像度が重視されており、安価な高精細ヘッドマウントディスプレイの登場につながる可能性もありそうだ。