アップル、「iOS」に「ChatGPT」を組み込むOpenAIとの提携をWWDCで発表か

AI要約

AppleのCEOであるTim Cook氏は、人工知能に関する計画を示唆し、OpenAIとの提携やiOSにChatGPTを組み込む計画が進行中であることが報じられた。

Appleは生成AIを活用し、Googleともチャットボットのライセンス交渉を行っている。iPhoneはすでにAIを採用しており、Siriの再興が期待されている。

これまでの動きを振り返ると、AppleのAI戦略は今までとは異なる方向に進む可能性があり、ファンらはWWDC24での展開に期待している。

アップル、「iOS」に「ChatGPT」を組み込むOpenAIとの提携をWWDCで発表か

 Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が、2月の四半期決算説明会で人工知能(AI)に関する計画を示唆し、「大きな機会がある」とだけ語っていた意味が、ようやく分かるかもしれない。

 Bloombergなどの報道によると、Appleは米国時間6月10日から開催する年次開発者会議WWDC24でOpenAIとの提携を発表し、「iOS」に「ChatGPT」を組み込む計画だという。

 Appleは米CNETからのコメント依頼に回答しなかった。OpenAIはコメントを控えるとした。

 Bloombergは先に、この件に詳しい関係者の話として、両社が合意に向けて動いていると報じていた。取引は5月に成立したとされている。

 Bloombergによると、AppleはGoogleともチャットボット「Gemini」のライセンスについて交渉中で、最終的にはさまざまなサードパーティーのチャットボットを提供する可能性があるという。Googleはコメントを控えた。

 ChatGPTやGeminiなどのツールは、生成AIを利用している。生成AIでは、大規模言語モデル(LLM)が大量のデータを供給し、そこからチャットボットがプロンプトに対して人間がするような回答を生成する。Appleの「iPhone」は、他の多くのハイテク製品やサービスと同様に、すでに他の形態のAIを採用している。

 2011年の「iPhone 4S」から独自のチャットボット「Siri」を提供しているAppleにとって、昨今の流れは意外なものかもしれない。これはAmazonが「Alexa」を発表する3年前、OpenAIがChatGPTを発表する10年以上前のことだ。Appleのファンらは、WWDC24がSiri再興の始まりとなることを期待している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。