NHK会長、ラジオ国際放送の不適切発言を改めて謝罪「リスクに鈍感な面があった」

AI要約

NHKの稲葉延雄会長が定例会見を開き、中国語ニュースでの問題について謝罪と改善策を述べた。

会長はリスク管理の重要性を強調し、今後は敏感にリスクを感じ取り対処していく姿勢を示した。

NHKは総務省から行政指導を受け、会長は頑健な組織づくりと自主自立の体制強化を目指すと述べた。

NHK会長、ラジオ国際放送の不適切発言を改めて謝罪「リスクに鈍感な面があった」

 NHKの稲葉延雄会長の定例会見が18日、東京・渋谷の同局で開かれた。

 先月19日、NHKラジオ国際放送の中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、尖閣諸島の帰属などをめぐり、原稿にはない、日本政府の公式見解とは異なる発言を行ったことについて、稲葉会長は会見の冒頭に「就任当初からリスクマネジメントの重要性を訴えてきたが、重大な事案が発生し、慙愧(ざんき)に耐えないという思い」とコメント。「NHKにはこういったリスクに鈍感な面があった」と自省しつつ「今回の件を機に、様々な放送業務のリスクに関して敏感に察知して徹底的に対処する体制を構築していかなければならない」と述べた。

 この件でNHKは総務省から行政指導を受けた。稲葉会長は「時々刻々、リスクを敏感に察知して的確に対処していく。NHKを頑健で緩みのない組織に変えていきたい。頑健な組織に生まれ変わることで真に自主自立の体制を作り上げ、それによって視聴者、国民の信頼を取り戻したい」と語った。