カナダ出身のスター歌手(59)、幼少期の性的虐待が原因で「わざと胸を平らにしていた」と語る

AI要約

シャナイア・トゥエインは幼少期に継父から暴力を受け、不安や恐怖に苦しんだ過去を持つ。

成長するにつれて女性であることへの恐怖心が強まり、自己表現を抑えることで不安を紛らわせていた。

しかし、スーパースターとして成功することで自己肯定感が高まり、現在は自分の性をポジティブに受け入れている。

カナダ出身のスター歌手(59)、幼少期の性的虐待が原因で「わざと胸を平らにしていた」と語る

カナダ出身の歌手 シャナイア・トゥエイン(59)は、非常に困難な幼少期を送った。イギリス『Sunday Times』紙の最新インタビューで、継父から性的かつ身体的暴力を受けていたと明かし、自身のドキュメンタリー番組『シャナイア・トゥエイン: ノット・ジャスト・ア・ガール』では、小中学校の頃は母がこっそりバーで彼女にパフォーマンスさせていたと語っている。

そうした辛い経験から、成長して10代の体になるにつれて、彼女の中の不安はどんどんと大きくなり、いやらしい目つきで見られないよう、あらゆる手を尽くしたという。

「身を隠して、なるべくバストを平らにした。自分のサイズに全く合っていない、小さすぎるブラを2枚つけたりして。女の子っぽい要素が何一つないようにしたかった。恐ろしかったわ。家の中で女の子になりたくなかった」と彼女は明かす。

大人になり、“現実の世界”に入ると、恐怖心はさらに深刻なものに。「社会に出ると、自分は女の子であるがゆえに不愉快なことも普通に起こる。だから恐怖心が増した。『女の子なんて気分の悪いことばかり。胸があるなんてすごく不愉快』と思って、自分が女であることを恥じた」

22歳の時、両親が交通事故で亡くなり、弟たちの面倒を見なければならなくなると、不安を捨てざるを得なかった。華やかで魅力的な女性になって歌うことが、もはや生き延びるための手段となった。しかし、それは彼女にとって恐ろしいことだった。

「他の人にとっては自然なことが、私には恐怖だった。自分が性的に搾取されている気がしたけれど、他に選択肢はなかった。グラマラスなシンガーとして振る舞い、女性としての自分をもっとオープンに自由に表さなければならなかった。その上で、どうすれば痴漢行為をされたり目でレイプされたり、おとしめられていると感じたりしないか、必死に考えた」と彼女。

最終的には、スーパースターに上り詰めるまで努力し続けたことが、最も今の彼女を助けるのに役立ったといえる。彼女はどうすればありのままの自分の姿に自信が持てるか、それを身をもって学んだ。

57歳になった現在は、自分の性をポジティブに受け入れることによって、失った時間を取り戻しているのだという。それが、最新アルバム『Queen of Me』のビジュアルで、ヌードになった理由の一つでもある。

「私は女性であることに、いつも不安を感じる女の子だった。例えば、ビーチでは決してビキニを着ないティーンエイジャーだった。でも、そんなこと構うもんかと。若い頃はできなかったから、今やってやろうと。ありのままの自分に自信があると感じ、それを見せていこうと思う」と最近、ライブビデオコマースのTalkshopliveで語っている。

『Queen of Me』には、シャナイア自身とファンを鼓舞し、堂々と自分をたたえるアンセム曲が収録されている。「本当の自分でいたくない、という恐ろしく悲しい状況から抜け出せたこと。それを心から祝福している。女の子でいていいんだとわかった今は、自分にとても自信が持てる。堂々としている女性って、実は一人の人間として、とてもパワフルなのだと気付いた」と、『Sunday Times』紙で語っている。