ウィリアム皇太子、本格的なイメチェンへ...? ヘンリー王子のトレードマークとも言える「ヒゲ」を自身も定着か

AI要約

パリオリンピックが閉幕した際、ひげを伸ばし話題を呼んだウィリアム皇太子。夏休み明けの公務で再びひげ姿を披露し、ファッションとしての取り入れ方が注目された。

兄弟でのひげエピソードやホームレスネス問題への関心、慈善活動の取組みなど、ウィリアム皇太子の多面的な姿が紹介された。

さまざまな立場の人たちとの出会いからホームレスネスへの関心を深め、慈善活動を通じて社会問題に取り組む姿勢を示すウィリアム皇太子の言葉や行動が紹介された。

ウィリアム皇太子、本格的なイメチェンへ...? ヘンリー王子のトレードマークとも言える「ヒゲ」を自身も定着か

パリオリンピックが閉幕した8月11日(現地時間)、インスタグラムに投稿した動画でイギリスの代表選手たちを称えるメッセージを送ったウィリアム皇太子は、ひげを伸ばした姿で登場し大きな話題を呼んだ。

そして9月5日、夏休み明け最初の公務でロンドンにある現代アート美術館、サーチ・ギャラリーを訪れた皇太子は再び、ひげを伸ばした姿を披露。「きっと一時的に生やした髭」と誰もが予想していただけに、最新の動画の姿から、これが単なる「無精ひげ」ではなく、新たに取り入れた皇太子なりのファッションであることをうかがわせた。

もともとは、ヒゲといえばこの兄弟においてはヘンリー王子の印象が強い。この"ひげ"にはちょっとしたエピソードがあって、王子の回顧録『スペア』によると、皇太子とのいさかいの一因になっているという話も。2018年、ヘンリー王子はメーガン妃と挙式する際に、祖母のエリザベス女王にひげを生やして結婚式に臨む許可を求め、女王はそれを許可。しかし、ウィリアム皇太子はこれに猛反対。王子によると皇太子は王子に向かって「剃れ」と命じたという。

王子がその理由を尋ねると皇太子は「自分はひげを生やすことを許されなかった」と答えたそうで、王子曰く「兄は特殊部隊の任務から戻ったあと、少しの間ひげを生やして楽しんでいたが、そんな彼に誰かが『ウィリアム、いい子だから、すぐひげを剃るんだ』と言った。兄は自分に許されなかった特権を私が楽しんでいるのが嫌だった」と明かしている。

今回、夏休み明けの公務としてウィリアム皇太子が訪れた、『Homelessness: Reframed(別の視点からみたホームレスネス)』は、ホームレスネス(ホームレスの状態、安心できる安全な場所を持たないこと)を経験した人の人生の複雑さをテーマにした作品を展示するギャラリーで、サーチ・ギャラリーとイレブン・イレブン・ファウンデーション(Eleven Eleven Foundation)、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が自らの慈善団体、ロイヤル・ファウンデーション(Royal Foundation)を通じて2023年に開始した「ホームワーズ(Homewards)」プロブラムの提携よって実現したもの。社会がホームレスネスに対して持つ固定概念を変えることなどを目的としている。

視察した皇太子は、作品を出品したアーティストたちと面会した。

ウィリアム皇太子は2022年、『The Big Issue』誌にエッセーを掲載。ホームレスネスについて、次のように語っている。

「さまざまな立場の人たちと出会い、どのような人生であれ、それぞれの人たちの人生の物語を深く知ることができる私は、自分自身を非常に幸運だと思っています」

「この大義の擁護者として、私は最も意外に思われる人物のひとりかもしれません、ですが、私はずっと、自分に与えられた立場を活用し、そうした人たちの物語を伝え、苦しんでいる人たちへの関心を高め、対応につなげることに役立ちたいと考えてきました」

『The Big Issue』(ビッグ・イシュー、「大きな課題」の意味)は、ホームレスネスの問題に対する取り組みの強化を目指し、複数の国で発行されている雑誌。イギリスでは1991年に創刊され、現在は雑誌の出版以外にも活動の幅を拡大している。