「障がい者が得している、みたいな書き込みが…」大下容子アナ番組の識者が心ない声を憂う

AI要約

作家の吉永みち子氏とジャーナリスト末延吉正氏が、パラリンピックや障がい者をめぐる議論に参加。障がい者の活躍を称賛し、国際社会の問題点にも言及。

吉永氏と末延氏は障がい者への支援と理解の必要性を強調。心ない意見への懸念も示された。

障がい者に対する配慮や理解が不足している現状について議論が展開された。

「障がい者が得している、みたいな書き込みが…」大下容子アナ番組の識者が心ない声を憂う

 作家の吉永みち子氏とジャーナリスト末延吉正氏が3日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、パラリンピックや障がい者をめぐる、一部の心ない声に対して私見を述べた。

 番組ではパリ・パラリンピックの開会式に、08年の北京大会陸上男子100メートル銅メダリスト、ジョン・マクフォール氏が登場した話題を取り上げた。19歳の時にバイク事故で右足下部を失ったマクフォール氏は、パラアスリートと外科医を両立すると、21年にESA(欧州宇宙機関)による宇宙飛行士募集に応募して、身体障害者として唯一、候補生に選ばれ、訓練中であることが紹介された。

 吉永氏は「障がいを負っても、自分の人生をしっかりとあきらめずに進んで行けている。すばらしいことだなと思います」とコメントした。「今、パラリンピックがちょうど…連日すばらしい活躍を見て、励まされる思いもある」とした上で障がい者の約8割が発展途上国や貧困なエリアの居住者であるとも指摘。「夢につながる道を持ち得ない」人たちがいることに言及しながら「やればできるんでしょ、ということで見捨てられないように」と強調した。

 末延氏も「ハンディキャップのある彼が宇宙に挑戦する、そのことで得られる知見はいろんなところで役に立つ」とマクフォール氏のチャレンジを称賛。さらに、カンボジアの地雷原や戦地で足を失うことにより義足が必要となることに触れながら「戦争がいかにつまらないことか、もう少し国際機関とか世界のトップリーダーたちというのは、なんとか世論を喚起して、そういうことはやめよう、と、パラリンピックをきっかけに出てくるとありがたい」と語った。

 さらに吉永氏は「これを基準に考えちゃいけないな、という気がします」と、障がい者に対するケアの必要性は強調。「何かあると、甘えるんじゃないとか、障がい者が得している、みたいな書き込みがいっぱい出てきている」と、心ない声があることを懸念すると、末延氏も「あれはやめましょうね」と残念がるように続けた。