パリパラリンピック開幕 世界各地で紛争続く中、史上最多の国・地域が参加 パラならではの競技や注目選手は…【サンデーモーニング】

AI要約

ウクライナやガザ地区の選手など、さまざまなハンデを持つ障がい者たちが参加するパラリンピックが開幕。

パラならではの競技や魅力、差別なく競い合う様子が紹介される。

日本代表の活躍や、健常者の記録を超える可能性もある中、期待が高まっている。

パリパラリンピック開幕 世界各地で紛争続く中、史上最多の国・地域が参加 パラならではの競技や注目選手は…【サンデーモーニング】

左脚を失ったウクライナ選手や荒廃したガザ地区でトレーニングを重ねた選手など様々な苦難やハンデを抱えた障がい者たちのスポーツの祭典が開幕。パラリンピックならではの競技や健常者の世界記録を破ることが期待される種目など今大会の魅力を手作りフリップで解説します。

■ シンボルは「スリー・アギトス」

凱旋門に掲げられたパラリンピックのシンボルは「スリー・アギトス」。「アギト」とはラテン語で「私は動く」という意味で、挑戦し続ける選手を表現しています。

今回、ロシアによる侵攻で左脚を失ったウクライナ選手が出場するほか、パレスチナ・ガザ地区から唯一、参加する砲丸投げの選手は、イスラエル兵に狙撃され、半身不随になりながらも、瓦礫を使って練習を重ねて来たと言います。こうした選手も含めパリ大会には、史上最多の168の国と地域(難民選手団含む)から、およそ4400人のアスリートが参加しています

■ パラならではの魅力

 パラならではの競技といえば、まず「ボッチャ」と「ゴールボール」。「ボッチャ」は重度な障がいのある人ができるよう考案されたスポーツで互いに6球ずつ投げ合い白い球にどれだけ近づけられたかでポイントが入ります。

カーリングに似た正確な投球や戦略が重要となる競技です。「ゴールボール」は視覚障がい選手による球技です。

鈴入りボールの音を頼りに守備を行うため、会場は静寂に包まれます。ゴールが決まると一気に歓声があがるのが、観戦の醍醐味です。

このほか、今大会で注目が集まっているのが、男子走り幅跳びです。現在、健常者の世界記録は8m95cm。これを義足のレーム選手が記録を更新するか期待が高まっています。人類初の9m超えが見られるかもしれません。

日本代表は、過去最多の52個を超えるメダル獲得を狙っています。日本勢の金メダル1号となった水泳の鈴木選手は「SB3」と示されますが、これは「平泳ぎ」で、手足を自由に動かせないなどの「身体機能に関する障がい」の、上から3つ目に重いクラス。今大会は障がいの「種類」や「程度」によって、14のクラスに分けられています。公平性を確保するため、こうしたクラス分けが 細かく行われるのが、パラリンピックの特徴です。そのため、競技の数は22でも種目は549に上るのです。