宇多田ヒカル、「すごくいい25年だった」 6年ぶり全国ツアーがファイナル、全23曲の”ヒッキーワールド”にファン歓声

AI要約

 宇多田ヒカルのデビュー25周年記念ツアーのファイナルが盛況に終わったこと。

 宇多田がファンに感謝の気持ちを伝え、25年間の活動を振り返っていること。

 ツアーでのセットリストや観客との一体感など、ヒッキーワールドに浸るファンの様子。

宇多田ヒカル、「すごくいい25年だった」 6年ぶり全国ツアーがファイナル、全23曲の”ヒッキーワールド”にファン歓声

 シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル(41)が1日、横浜市のKアリーナ横浜で、デビュー25周年記念のベストアルバム「SCIENCE FICTION」を引っ提げた6年ぶり全国ツアーのファイナルを迎えた。7月13、14日の福岡を皮切りに、自身初のアジア単独公演となる台湾、香港を含む9都市18公演で、ツアー開催は4度目。横浜公演は前日と合わせて2日間で3万6000人が、全23曲の”ヒッキーワールド”に酔いしれた。

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 今回のツアーは、25年間の活動を支えてくれたファンとともに振り返りながら一緒にお祝いするというコンセプト。宇多田自身も来場者も全員が主役の”大感謝祭”だ。総立ちとなった約1万8000人のファンが見守る中、宇多田のシルエット浮かび上がると、たちまち大声援と拍手が響き渡った。

 「みんな、やっと会えたね。きょうはゆっくりしていってね!」

 1998年12月にシングル「Automatic/time will tell」でデビュー。同作は200万枚以上のセールスを記録し15歳で一躍トップスターとなった。それから四半世紀が過ぎ、今年4月10日に発売したベスト盤「SCIENCE FICTION」は、女性ソロアーティスト初の5週連続で1位を獲得。ストリーミング再生も累計1億回を突破。日本を代表する歌姫の人気ぶりを改めて証明する形となった。

 自身の出発点となった「time will tell」でオープニングを飾ると「Wait&See」「光」などのヒット曲で客席のボルテージを上げていき「traveling」はサビ部分でマイクを客席に向けてさらなる一体感をつくり上げた。そして代表バラード曲「First Love」につなぐと、待ってましたとばかりに歓声が上がった。

 この25年について「望まなかったことが自分を成長されてくれたり、失ったものはずっと心の一部になるって知ったり、与えられなかったものも自分を豊かにしてくれたと思うし、与えることも喜びとか満たされる気持ちも分かったから、すごくいい25年だったなと思う」と総括しながら「みんなもそうだと思うし、これからの25年もいい時間になればいいと思う。とにかく今は『最高!』ということで、とりあえずみんなおめでとう!」と、共に歩んできたファンをねぎらった。

 ほかに「COLORS」「花束を君に」などを披露し、最後もデビューシングル曲「Automatic」で締めくくり、ステージの隅から隅に移動して「ありがとう!」と深々と頭を下げた。この横浜2日間の公演の模様は、ブルーレイディスク(BD)として12月11日に発売される、