スポーツ界誤審防止へ、賛否のAI導入にパックンが持論「明らかに審判が試合をぶっ壊している」

AI要約

パックンがAIテクノロジーを活用したスポーツ審判について賛否両論を述べる。

テクノロジー導入には限界や懸念もあるが、審判の正確性向上と興味深さを両立させる必要がある。

パックンはテクノロジー導入に前向きであり、将来的には機械による審判が一般的になると予想している。

スポーツ界誤審防止へ、賛否のAI導入にパックンが持論「明らかに審判が試合をぶっ壊している」

 お笑いコンビ・パックンマックンのパックン(53)が29日、ABEMAのニュース番組『Abema Prime』(午後9時)に出演。スポーツ界の誤審防止へAIテクノロジーの導入の賛否に持論を語った。

 パリ五輪で議論を呼んだのは、柔道やバスケットボールでの「誤審」。そこで、AI審判の導入論が起こっている。人間がジャッジするには限界があり、それを補うのがテクノロジーだという。すでに体操ではAI審判の開発がすすんでいるという。一方で、テクノロジーがしっかりしたものでなければ良くない方向に行ってしまうのではという懸念もあるという。

 NPB北海道日本ハムファイターズファンを公言するMCのEXIT兼近大樹は、「審判が絶対だと言われていた時代は。(テクノロジーは)いらなかった。今は審判を〝殺せる〟時代というか、やりたい放題じゃないですか、無法地帯で。こんな言われちゃって、そのうち、審判やりたい人いなくなっちゃう。いなくなったら、AIしかなくなるので、のちのち、(AI審判の時代に)なるだろうな」と、コメントした。

 ただ、兼近は、テクノロジーが追いつくのかという懸念も表明。「野球ならスッポ抜けた球だったら、頭部近くに行っても危険球退場にはならないじゃないですか。だけど、AIは狙って投げたか、人の感情を判断できないと思う。そうなったら一撃で危険球退場になってしまう」と、人の感情を理解して審判できるのかと疑問の声を上げた。

 AIと人間の関係を研究する社会学者や、元プロ野球審判員との議論の中で、パックンは野球の球審判定について「球審の耳にAI判定の声を入れて、それを聞いて判断してもいいのでは」と、さらなるテクノロジー導入に賛成の対場でコメント。球審が作る試合の面白さについて声が上がると、パックンは「(その前提は)全部捨てていいと思う!」とピシャリ。続けて「我々がテレビで見て、明らかにボールなのにストライクと言っている、明らかにストライクなのにボールって言っている審判に対する不満の方が、試合をぶっ壊していると思う」と、視聴者としての不満を語った。

「10年後には、ストライク判定は全部機械がやっていると思う」と予想したパックン。球界で導入されているビデオでのリプレイ検証についても「ビデオリプレイ反対派が昔うるさかった。『違う文化になる。もう絶対ダメ』って言う人が多かった。でも、今はリプレイを楽しんでる方多いと思うんですよ」と、判定方法の変化を受け入れ、楽しんでいる野球ファンがいることも明かした。