「もう終わっていい“恒例番組”」ランキング 『紅白』『レコ大』をブチ抜いた「問題ありすぎ」の1位は?

AI要約

毎年夏に放送される恒例の番組についてアンケート調査を実施した結果、どの番組がもう終わってもいいと思われているのかが明らかになった。

上位を占めたのは『24時間テレビ』で、視聴者からは寄付金着服事件や演出法への疑問が寄せられている。

他にも『NHK紅白歌合戦』や『オールスター感謝祭』など、年末に放送される音楽番組が上位にランクインしている。

「もう終わっていい“恒例番組”」ランキング 『紅白』『レコ大』をブチ抜いた「問題ありすぎ」の1位は?

 8月31日・9月1日に放送される『24時間テレビ』(日本テレビ系)が近づき、同局の番組ではその番宣が一気に増えてくる時期になった。今や日本の「夏の風物詩」といえるかもしれない。

 そんな、毎年決まった時期に放送される「恒例番組」について、視聴者はどう思っているのか――本誌はアンケート調査を実施。「もう終わってもいいと思う」恒例番組は何かを、全国のテレビ好きの30代から60代の女性500人にきいた。対象としたのは、代表的な11の番組だ。

【第5位】『NHK紅白歌合戦』(NHK・12月)41票

 5位は同票で2番組が並んだ。日本の年末を締めくくる「紅白」。近年は出場歌手選考や演出など、何かと批判も多いのは確かだが…。「終わってもいい」理由は?

「この時代、出場することにそれほどの価値があるとは思えないし、楽しみにしている人も少ないのでは」(50代・主婦・埼玉県)

「いつの間にか7時台から始まるようになりましたが、以前のように9時からで十分。ヒット曲を出していない人が多すぎます」(50代・自営業・東京都)

【第5位】『オールスター感謝祭』(TBS系・3月/10月)41票

 番組改編期である春と秋に放送。1991年10月に第1回が放送され、2024年4月が65回め。長寿番組といっていい存在だ。

「毎回同じことをやっててマンネリ化している」(60代・主婦・大阪府)

 同意見が多数。ちなみに島崎和香子は第1回から司会をつとめている。

【第4位】『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系・7月)47票

 日テレ『24時間テレビ』に対抗すべく、1987年から放送開始。ただ、チャリティーではなくバラエティ要素がほとんど。

「24時間以上も芸人たタレントたちがただただバカふざけするだけ。『24時間テレビ』もどうかと思うが、こっちのほうがひどい」(60代・会社員・宮城県)

「なぜか昔からやってると思うのですが、趣旨がずっとわからないままです」(60代・会社員・滋賀県)

【第3位】『輝く!日本レコード大賞』(TBS系・12月)48票

 1959年に創設、放送開始。1970年代から80年代前半までは、日本歌謡界における最重要タイトルだったが、その後、権威が低下している。

「ここ30年ほどは、実際の人気と一致しているとは思えません。役目は終わったのでは」(40代・会社員・東京都)

「国民的に流行る曲、売れる曲はもうないし、一部の事務所の歌手が持ち回りで受賞する賞に何の意味もないと思う」(40代・会社員・東京都)

【第2位】『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系・12月)58票

 歴史は古く、1968年に放送開始。毎年、大晦日に放送されている。近年『紅白』で演歌枠が減少している影響で、出場する演歌歌手も多い。夏には『夏祭りにっぽんの歌』も放送されている。

「個人的な話ですが、うちの父親が紅白ではなくこっちを見たがって、家族が迷惑しています。終わって欲しい」(50代・パート・大阪府)

「ほぼ演歌歌手しか出てないですよね。BSだけでやればいいのでは」(60代・パート・東京都)

 年末の歌番組がトップ5に3つもランクイン。もはや家族そろって歌番組をみる時代ではないのか。

【第1位】『24時間テレビ』(日本テレビ系・8月)169票

 2位に3倍近くの差をつけてダントツの1位に。1978年にスタートし、今回が47回め。恒例のマラソンランナーはやす子。

「寄付金の着服事件があって、まだ続けるのか?神経を疑う」(50代・会社員・新潟県)

「善意の押し売りですよね。お涙頂戴の演出にはウンザリだし、出演者にはギャラが発生しているとも聞きます。番組をやめてそのギャラや製作費、すべて寄付すればいいだけでは」(30代・アルバイト・愛知県)

「いつも思うのですが、本当に障がい者の方のためになっているのだろうか?見せ物にしているように感じるのは私だけ?ほかにもマラソンや寄付金横領とか、問題がありすぎです」(30代・パート・静岡県)

 系列局社員が寄付金の一部を着服していたことが明らかになった『24時間テレビ』。酷暑の中でのマラソンや、「感動ポルノ」と呼ばれる演出法などには、以前から批判が多い。今回のテーマは「愛は地球を救うのか?」だが、その前に足元を見つめ直すべきでは――。