「太ったらネタにされる」米人気俳優(43)、90年代ヒット番組スタッフによる“体型批判”に今も悩んでいると告白

AI要約

ダニエル・フィシェルが出演した90年代の人気コメディ『ボーイ・ミーツ・ワールド』で体重が増加をネタにされたエピソードについて苦悩した過去を告白。

他の出演者たちも同様の体験を共有し、90年代のスタンダードが人々に悪影響を与えていたことが明らかに。

苦しい過去から学んだことを通じて、健康的な考え方を身につけるまでに時間がかかったが、自己肯定感を高めるために努力を続けている。

「太ったらネタにされる」米人気俳優(43)、90年代ヒット番組スタッフによる“体型批判”に今も悩んでいると告白

90年代の人気コメディ『ボーイ・ミーツ・ワールド』は、視聴者を大きな笑いで包み込んだが、その陰で出演者は大きな犠牲を払っていた。トパンガ・ローレンス役を演じたダニエル・フィシェルもその一人だ。

43歳になった彼女が最近、彼女の体重にフォーカスを当てた、とあるエピソードのせいで未だに“食べ物”や“ワークアウト”に異常な考えを持ち、苦労していると明かした。

『ボーイ・ミーツ・ワールド』シーズン7の『She’s Having My Baby Back Ribs』と題したエピソードは、ダニエルと、エリック・マシューズ役のウィル・フリードルの体重が増えたという事実に着想を得たものだった。2人のキャラクターは一緒にダイエットをすることに決めたが、ベン・サヴェージ演じるトパンガの夫コーリー・マシューズは妻が妊娠していると勘違いするというストーリー。脚本家はダニエルにもウィルにもストーリーについて何の相談もせず、収録前に簡単な注意を与えただけだった。

ダニエルは当時の状況について、ウィル、ライダー・ストロングと共に司会をしているポッドキャストで以下のように語っている。

「脚本家が撮影の直前に、『君たちは最近、ちょっと体重が増えたよね。そこで、今回はそれについてのエピソードにしようと思う。これはすごく愉快な話になるよ!』と言ったのよね。

私は、その時まで誰もそのことを私に相談してくれなかったことに驚いた。体重が増えたのは自分でも分かっていたけど、それでもまだサイズ4だった。だから、『この人たちはそれだけで1話書けるくらい、私の体重が増えたと考えるのね』と思ったことを覚えているわ」

ダニエルは当時、スタッフの誰も他の選択肢を与えなかったので、そのエピソードをやるしかないという気持ちになったという。「(もし仮に他の選択肢を)与えてくれたとしても、『私はやりたくない』と気軽に言えなかったでしょう。この記憶は、私の頭にずっと残った」と彼女。

ポッドキャストにゲスト出演していたシットコム『フルハウス』の俳優キャンディス・キャメロン・ブレも、同番組で自分の体重が面白おかしく使われた経験に、今でも影響を受けていると共有。「90年代ってホントに乱暴な時代だったわね」と皮肉った。

ダニエルはキャンディスの同意を受けて、同年代に少なくとも一人は連帯できる人がいたことを喜んだ。

「自分は何も悪くない、そういう経験をしたのだと後から知って、慰められるって奇妙なものね。(90年代に表舞台にいた)私たちは皆、同じことを言うのよ、『自分を作り直さなきゃ。今も食べ物やワークアウトに異常な考え方を持っていることに苦労している』って」

そして「この考えをどうにか改めるのに、かなりの時間がかかった。それでもまだ、悪い習慣や悪い考えが忍び寄ってくるので、抑え込まなきゃいけない」と続けていた。