「強すぎるでしょ…!?」 「昭和ウルトラマン」生身で大暴れした「規格外の一般人」たち

AI要約

『ウルトラマンタロウ』の登場人物である海野八郎は、最強の一般人として知られており、怪獣に立ち向かう姿が描かれている。

海野八郎は、ダイナマイトを持ち、身長80メートルの怪獣に挑むなど、驚異的なタフさを見せる。

最終的には海野八郎の活躍によって怪獣が打倒され、彼の勇気と決断力が示される。

「強すぎるでしょ…!?」 「昭和ウルトラマン」生身で大暴れした「規格外の一般人」たち

 1973年から放送された『ウルトラマンタロウ』は、オープニングの「ウルトラマンNo.6!」のかけ声でもおなじみ。「ウルトラ6兄弟」の6番目の末っ子で、若干甘えん坊な印象もあります。

 そんな性格のためか、しばしば怪獣に苦戦して親や兄弟が助っ人に来るシーンも目立つタロウ。しかし、なぜか同作では、地球に暮らす一般市民が強靭な肉体とメンタルを持っているようで、怪獣や宇宙人が相手でも、平気で突撃するシーンが見受けられます。

 今回は、そんな規格外の行動とタフさを披露した「脅威の一般人」にスポットを当てて振り返ります。

『ウルトラマンタロウ』というか、ウルトラシリーズを通しても「最強の一般人」と言われているのが、塾講師の海野八郎です。第29話「ベムスター復活! タロウ絶体絶命!」、第30話「逆襲! 怪獣軍団」の2話にわたって、彼の活躍が描かれました。

 地球に現れた改造ベムスターに、防衛チーム「ZAT」は大苦戦。地球の子どもたちもZATの不甲斐ない姿に失望するなか、熱血塾講師の海野さんは「人間誰だって、一生懸命になれば怪獣の一匹や二匹、やっつけることができるもんだ」と元気づけようとします。

 すると、ひとりの子どもが「じゃあ海野さん、怪獣やっつけることできるの?」と問いかけ、海野さんは一瞬考えるそぶりを見せると「できる!」と力強く頷きました。

 その後、工場地帯に出現したベムスターが大暴れするなか、ダイナマイトを手にした海野さんが怪獣に向かって突進。制止しようとする東光太郎に「俺がやらなきゃ子どもたちがダメになる」と告げて、ビルの屋上らしき場所から、身長80メートルのベムスターの口内まで跳び上がります。

 このとき海野さんはベムスターの腹のなかにダイナマイトを放りこみますが、口内から脱出できず。そこにタロウが現れて、間一髪救われました。しかし、子どもたちに怪獣をやっつけるところを見せられなかったため、「タロウのバカヤロー!」と叫んで、イラ立ちをぶつけます。

 ですが頼みの綱であるウルトラマンタロウも、ベムスターに圧倒されて敗北するのです。

 なおも怪獣を倒すことに執念を燃やす海野さんは、独自に特訓を重ねます。そして再びベムスターが現れたとき、海野さんはベムスターの頭部のツノにロープを巻きつけて頭上に飛び乗りました。

 そして海野さんは、手にしたナイフでベムスターの片目をつぶすことに成功。それで生まれた隙に、ZATが「エネルギーA爆弾」を命中させます。このとき海野さんは、身長80メートルもあるベムスターの頭付近から地面に転落しますが、大したダメージを負っていない様子でした。

 その後、援軍として改造サボテンダーと改造ベロクロン二世が現れ、現場は大混戦になりますが、海野さんはロープに飛び移ると、再びベムスターの目を狙ってナイフを突き立てます。

 こうして残った目も海野さんによってつぶされ、ベムスターは完全に戦意喪失。そこにZATがエネルギーB爆弾を放ち、反応爆発によってベムスターに勝利しました。

『帰ってきたウルトラマン』では一度ウルトラマンジャックを破り、本作ではタロウも倒している強力な怪獣ベムスター。そんな相手に生身のまま挑み、大手柄を挙げた海野さんは、本当に一般の地球人なのでしょうか……。