藤原紀香“蝶々が飛んでいるような…”華やかすぎる稽古着に横山由依が感嘆

AI要約

藤原紀香が、横山由依とともに舞台「カルメン故郷に帰る」の囲み取材に登壇。舞台は女性の社会進出や差別を描いた心温まるストーリーで、和歌山を舞台に関西弁のセリフも登場。藤原はリリィ・カルメン役を演じ、役作りに取り組んでいることを明かす。

藤原はカルメンのタフで明るい魅力を表現し、役に自由さとプロ意識を取り入れたいと意気込む。横山も稽古場で藤原の姿に感動し、リリィとしての生き様を称賛する。藤原は衣装にもこだわりを持ち、役作りに取り組んでいることを明かす。

舞台「カルメン故郷に帰る」は東京・大阪で上演され、ストリッパーとして働くカルメンと朱美の物語が展開される。作品は和歌山の自然美を背景に、偏見に立ち向かう姿を描いている。

藤原紀香“蝶々が飛んでいるような…”華やかすぎる稽古着に横山由依が感嘆

藤原紀香が、8月16日に都内で開催された舞台「カルメン故郷に帰る」の囲み取材に、横山由依と演出を務める錦織一清と共に登壇した。

■舞台「カルメン故郷に帰る」

舞台「カルメン故郷に帰る」は、1951年に公開された同名映画を初めて舞台化したもの。戦後復興の大きな流れの中で女性の社会進出が少しずつ広がりながら、偏見や差別が根強く残っていた時代を舞台に、東京でストリッパーとして働くカルメンが生まれ故郷に帰省し、周囲からの目をものともせず自分の人生を肯定しながら、職業にへの偏見を持った故郷の人々の心を動かしていくハートフルストーリー。

同作品では、和歌山に作品世界を移し、関西弁のせりふを交えて舞台版ならではの魅力を詰め込んでいる。8月17日(土)から25日(日)に東京・新橋演舞場、9月5日(木)から17日(火)に大阪・松竹座で上演される。

自然豊かでのどかな和歌山・紀の川村に、リリィ・カルメン(藤原)と朱美(横山)がやって来る。東京でストリッパーとして働く彼女たちは、休暇も兼ねてカルメンの故郷に里帰りしたのだった。帰省の一つの目的でもあった初恋の人・春雄(徳重聡)との再会を喜ぶのも束の間、春雄がすでに結婚していたことを知ったカルメンは落胆する。そんな中、村長(渋谷天外)やカルメンの父・正一(石倉三郎)がやって来て、穏やかな村の風景に似つかわしくない2人の風貌に猛反発を見せる、というストーリー。

■藤原紀香「彼女の背中を見るように役を作っていきました」

囲み取材に登場した藤原は「1カ月の稽古を重ねて、昨日初めてこの新橋演舞場に入りました。劇場に入って『いよいよお客さんが入るんだな』と思って、自分たちのテンションもとても上がってきました!」と心境を語り、「故郷を思うハートフルで、ショーの部分では明るく楽しい物語になっていると思います。みんなで一丸となって最後まで楽しく演じていきたいと思います」と意気込んだ。

また、役どころについて「リリィ・カルメンはとっても楽しくて、タフで、明るくて、彼女がいればひと騒動起こるんだけど最後はみんなハッピーになる、そんな不思議な魅力を持っている女性なので、私はカルメンを演じているんだけれども、彼女の背中を見るように役を作っていきました」と打ち明け、「とても自由でどこか抜けているような面と、プロの踊り子としてキリッとしている面の両方を見せていけたらと思っています」と述懐。

■稽古場からカルメンに成り切って気分を上げる

そんな中、横山が「稽古場での振る舞いが本当にすごくて! 稽古着が、私はTシャツにパンツなんですけど、紀香さんは赤いワンピースをお召しになられて、蝶々が飛んでいるような髪飾りをご自身で注文されて身に付けられていて、お稽古場からリリィとして生きてらっしゃったので、本当に毎日楽しかったです」と稽古場での裏話を披露。

すると、藤原は「衣装を着させてもらうのは上演直前だったりするので、それまでは自分で作って雰囲気が出るかなと思って」とはにかみつつ、「その方が自分的にも気分も違いますし。蝶々が飛んでるやつとか『これ全然使わないよね』という物も、いろいろネットで買ってつけてたりしました」と明かした。

◆取材・文=原田健