強迫症を隠して生きる高校生描く「悠優の君へ」公開、福原野乃花が実体験もとに監督

AI要約

映画「悠優の君へ」は強迫症を持つ高校生の物語で、監督の実体験から生まれた作品である。

主人公の悠と優乃が互いの孤独と向き合いながら普通の生活を模索する姿が描かれる。

映画は10月11日より全国公開され、強迫症についての理解と共感を広めることを目指している。

強迫症を隠して生きる高校生描く「悠優の君へ」公開、福原野乃花が実体験もとに監督

“強迫症”を隠して生きる高校生を描いた映画「悠優の君へ(ゆうゆう)」の劇場公開が決定した。

映画監督・福原野乃花が自らの実体験をもとに物語を紡いだ本作。いつも1人で過ごしている高校生・悠(はる)には気になる人がいる。それは毎日同じ時間に手洗い場でただひたすらに手を洗い続ける優乃(ゆうの)だった。何かに期待することをあきらめ、“普通”の輪から離れて生きる悠は、“普通”に憧れる彼女と出会い、互いの抱える孤独と向き合いながらそれぞれの道を探していく。キャストには水崎涼花、小谷慈が名を連ねる。

強迫症とは、自分にとって無意味または不合理と判断される考えや行動を制御できなくなる症状を特徴とする疾患のこと。福原は7歳のときに強迫症を発症。頻繁に手を洗うなどの症状が見られるようになり、「誰かに危害を加えてしまうかもしれない」と加害恐怖に囚われる日々を送った。「普通ではない自分は気持ち悪がられるのではないか」という恐怖から誰にも相談することができなかったが、20歳の頃に勇気を出して悩みを打ち明け、「もう1人ではないんだ」と肩の荷が降りたという。そして人に頼ることの必要性を知った経験から、今なお苦しみの渦中にいる人たちに向けて、また強迫症をもっとたくさんの人に知ってほしいとの思いで本作を企画した。

ミカタ・エンタテインメントが配給する58分の「悠優の君へ」は、10月11日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。

(c)2023「悠優の君へ」製作チーム