番組スタッフがおすすめ!夏休みに行きたい穴場の世界遺産3選【世界遺産/ソチカルコの考古遺跡地帯(メキシコ)など】

AI要約

メキシコの"ソチカルコの考古遺跡"は1300メートルの山の上にある天空都市の遺跡で、中米の古代文明の要素を一通り見ることができる。球技場や"赤の男"像など見どころが多い。

ドイツの"ヴィルヘルムスヘーエ公園"はバロック庭園で、階段状の滝や高さ50メートルの噴水など驚異の水の芸術が楽しめる。

番組スタッフがおすすめ!夏休みに行きたい穴場の世界遺産3選【世界遺産/ソチカルコの考古遺跡地帯(メキシコ)など】

そんなに有名ではないけれど、よく保存されていて見どころの多い「穴場の」世界遺産を3つ紹介したいと思います。3つとも番組「世界遺産」で撮影したことのある所です。

■山の上の天空都市…メキシコ「ソチカルコの考古遺跡」

まずはメキシコの「ソチカルコの考古遺跡地帯」。標高1300メートルの山の上にある天空都市の遺跡です。ソチカルコは、昨年、番組「世界遺産」でも撮影したのですが、首都のメキシコシティから車で二時間ほどと撮りに行きやすい場所にあります。

その歴史は1300年前に遡り、大ピラミッドと呼ばれる神殿や球技場など、古代メキシコの文明の遺跡がよく残っています。またテオティワカンやマヤなど、他の地域の文化の影響も見ることができて、「中米の古代文明の要素を一通り見ることができる」遺跡といえます。

たとえばマヤの遺跡でよく見ることができる「球技場」。マヤの場合、球技の後に参加者の首を切り聖なる捧げものにしたともいわれ、球技場は神聖な儀式の場であったと考えられています。

ソチカルコには3つも球技場があり、球を入れる石の輪(つまりゴールです)も残っていて、よく見ることができます。

また「赤の男」といわれる真っ赤な像も出土しており、これも見どころ。赤はマヤでも太陽の色、つまり王権の色とされてきました。ソチカルコの「赤の男」も支配者階級の暮らしたエリアから発見されており、頭部の形はまるで光輪のよう。胴体部分も不思議なひねりの効いた造形で、不思議な魅力を放っています。

■驚異の大噴水…ドイツ「ヴィルヘルムスヘーエ公園」

二つめの「おすすめの穴場の世界遺産」はドイツの「ヴィルヘルムスヘーエ公園」。これはロマンチック街道の街・カッセルにある、噴水など「水の芸術」が売りもののバロック庭園です。

長さ350メートルもある階段状の滝、高さ50メートルまで噴き上がる噴水、わざと廃墟のように作った水道橋から流れ落ちる水・・・300年前に建設を始めて100年がかりで完成させたものです。