情報が混乱…「モーニングショー」で男子バスケのビデオ判定めぐり羽鳥アナが訂正と説明繰り返す

AI要約

試合での審判の判定に疑問が残る日本のバスケットボール男子チームの敗北について、SNSや番組内で様々な意見が交わされる。

ビデオ判定の導入に関する議論が巻き起こり、バスケットボールでは審判がリクエストしてからのみ使用可能であることが誤解される。

ビデオ判定やAIの活用により、スポーツの判定精度を高めるべきかについて一部では賛成意見が出る一方、反対意見も根強い。

 31日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で、30日(日本時間31日)に行われたパリオリンピック(五輪)のバスケットボール男子で、開催国フランスに延長戦の末、90-94で敗れた日本をめぐる審判の不可解さが議論になった。一方で、バスケットボールの試合のビデオ判定をめぐる番組内での情報の伝え方が混乱し、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が、訂正と再説明を2度にわたり行う場面もあった。

 この試合では、八村塁(26)が2度目の「アンスポーツマンライクファウル」で退場になったり、河村勇輝(23)がファウルをとられ、相手にフリースローを与え同点に追いつかれる展開になった。ただ、いずれの審判の判定に対しても、疑問の声がSNSに相次いでいる。特に河村については、相手には触れていない瞬間をとらえた写真がSNSで拡散されており、「世紀の大誤審」だとして、審判への怒りや批判も拡大。番組でも、コメンテーターの間で審判の判断への不信感が相次いだ。

 この後、映像で試合内容を確認して審判の判定が正しいか判断するビデオ判定の使い方が話題となったが、羽鳥は「勉強不足でごめんなさい。バスケは(ビデオ判定は)ないんですか? バレーはありますよね」と、今回、ビデオ判定で確認できなかったのかと、疑問を口にした。出演者の間で「バスケはないでしょ?」「バスケはどうだろう」「チャレンジの回数は限られている」などの意見が出る中、一茂は「野球でも最初は『そういう話(ビデオ判定導入)になれば、審判団は全員ボイコットする』という話になったが、AIやビデオ判定の技術が発達してきている。そっちを使ったほうが審判側も助かると。審判を守るためにも、そういう技術を使っていきましょうという話になっている。すべてのスポーツはそっちの方向にいくべきだと思う」と持論を力説。元テレビ朝日社員の玉川徹氏も「テニスも、審判がいたとしてもチャレンジができる。あっていいんじゃないでしょうか」と訴えた。

 しかしその後、柔道について伝えていたコーナーの中で、羽鳥は「バスケはビデオ判定あります」と、ビデオ判定をめぐる出演者の一連の議論内容について訂正した。「なぜ使わなかったかは(番組内で)確認しています」と、続けた。

 羽鳥はその後、さらに再度、説明の機会を設けた。「バレーボールはチャレンジなんですけど、バスケットボールはチャレンジじゃないんですって。審判が『今のをビデオ判定しましょう』とリクエストするのだと」「あそこ(河村のファウル判定など)でなぜ(チャレンジが)なかったか。審判がリクエストをしなかったから」と説明した。

 これを受け、玉川氏は「じゃあ、やっぱり(バスケットボールも)チャレンジを導入した方がいいんじゃないかな」と提案。一方、一茂は「それじゃだめでしょ。自分たちの尊厳を守るために(審判が)チャレンジをするわけがない。自分のプライドももあるだろうし。そのルールは審判にとっても良くないと思う」と指摘し、現状のルールに疑問を呈した。一茂は一連の議論の中で「AIがこれだけ発達している。判定もAIに任せた方がいい」と提案していた。