【漫画家に聞く】ロリィタ男子とパンク女子、会社の同僚だと気づかず連絡先交換して……“オンとオフ”を描いた漫画が美しい

AI要約

『会社と私生活-オンとオフ-』は、同僚が思いもよらぬファッションをしている人々が社外で出会うというギャップを描いた漫画だ。

「ロリィタ男子とパンク女子が会社の同僚だと気づかずに連絡先交換する話」がXで人気を集めており、美しい絵柄とユニークな世界観が特徴となっている。

ストーリーに関するキャラクター設定や制作の背景、ファッション文化に対する作者の造詣などが明らかにされている。

【漫画家に聞く】ロリィタ男子とパンク女子、会社の同僚だと気づかず連絡先交換して……“オンとオフ”を描いた漫画が美しい

 もしも会社の同僚がプライベートで思いもよらぬファッションをしていたらーー。そんなギャップを持つ男女が偶然に社外で出会ってしまう漫画が『会社と私生活-オンとオフ-』だ。

 さらに本作を切り抜いた『ロリィタ男子とパンク女子が会社の同僚だと気づかずに連絡先交換する話』がXで多くのいいねを集めている。美しい絵柄とユニークな世界観が特徴の本作について、作者・金沢真之介さん(@koikanazawa)に語ってもらった。(小池直也)

――多くのいいねが集まっていますが、ご自身としてはいかがでしょう?

金沢真之介(以下、金沢):たくさんの反応をいただけて嬉しいです。もともと投稿していたものを1枚目だけカラーにしたのですが、ロリィタファッションの可愛らしさがより伝わったのが多くの人に読んでもらえた要因なのかなと思います。

――『会社と私生活-オンとオフ-』の着想や制作のきっかけについて教えてください。

金沢:次回作について、妻と話している最中に『ロリィタ男子のサラリーマン』と『パンク女子の女子会社員』が互いの正体を知らずに出会ったらどうなるのか、そんな2人を自分たちも見てみたい、という発想から生まれました。

――なぜこのエピソードを切り抜いてXにポストされたのでしょう?

金沢:6月20日に2巻が発売されたので、知ってもらうきっかけになればと思って投稿しました。

――主人公ふたりにモデルなどはいますか。

金沢:阪久さんのモデルは妻です。妻が高校時代にパンクファッションを好んでいたので、そこを参考にさせていただきました。甘田さんに関しては、特にモデルはいません。

――ロリータとパンクのファッションや文化について、金沢さん自身も造詣が深いのでしょうか? いずれの場合もそのカルチャーについて思うことなども含めて教えてください。

金沢:ファッションに関しては妻が好きな分野なんです。だからデザインやその背景については、いつも彼女から教わっております。

――本作を描く際に心がけることや意識していることはありますか。

金沢:フリルの形、髪の毛の流れなどは時間がかかっても丁寧に描くよう心がけています。

――今後『会社と私生活-オンとオフ-』をどう描いていきたいですか?

金沢:正体を知った2人の心境、その後の関係性、周囲の人たちとの関係性など、ドラマを通して動く人の感情を丁寧に描いていきたいです。

――憧れ、影響を受けた作品や作家はいますか?

金沢:ストーリーは妻が考えているのですが、彼女曰く『小説の間の取り方を漫画に取り入れています。影響を受けた作家さんは佐藤多佳子先生です』とのことです。

――作家としての展望、なりたい作家像を教えてください。

金沢:自分の絵の強みが活きるような作品を妻と作り続けていきたいと思います。