「設定がカオスすぎる…」懐かしのアーケード「愛すべきバカゲー」たち 魔法世界に現実女性の巨大生脚が!?

AI要約

1980年~90年代、アーケードゲームはファミコンにも負けない人気を誇り、中にはユニークな“バカゲー”もあった。

1984年に登場したコナミの『新入社員とおるくん』は、新入社員とおるくんが残業を抜け出してデートを目指すストーリーで、面白さと違和感が共存していた。

アクションゲームとしての難易度も高く、最終ステージのガードマンの追いかけるシーンは特に怖さが際立っていた。

「設定がカオスすぎる…」懐かしのアーケード「愛すべきバカゲー」たち 魔法世界に現実女性の巨大生脚が!?

 1980年~90年代はファミコン全盛期だったが、アーケードゲームは引き続き人気を誇っていた。筆者もたびたび、小銭を持ってゲームセンターへと足を運んだものだ。

 なかには、ユニークな設定でちょっと方向性が尖っていた作品もあった。設定があまりにぶっ飛んでおり、いわゆる“バカゲー”といわれるようなものもあったが、当時からコアなファンがついて、たびたび話題となっていた。

 そこで、今考えるとちょっと方向性が尖っていて、プレイヤーの心に爪あとを残したアーケードゲームを振り返ってみよう。

 まずは、1984年に稼働したコナミの『新入社員とおるくん』だ。本作の目的は残業を命じられた新入社員のとおるくんが、愛しの彼女とデートするために仕事を抜け出すことである。

 そもそもストーリーからしてスゴい。途中で邪魔するキャラたちを退け、会社から脱出すると念願のデートが叶うというのだから……ビックリだ。

 とおるくんを邪魔してくるのは、悪山課長、コック、掃除をしているオジさん、ガードマンなど。新入社員に残業を命じるなんて、さすがは昭和の企業である。

 ステージ1はオフィスが舞台だ。まず、同僚をヒップアタックで吹っ飛ばす。これで「ハート」をゲットしていくと、ドアが開いて次のステージに進めるのだ。追いかけてくる課長はヘッドバットで攻撃……いや、めちゃくちゃである。

 なぜかコックまで追いかけてくるのは今でも理解できないが、これも悪山課長の命令なのだろうか。社員食堂のスタッフだと思うが、彼も同じように残業して仕込みでもしているのかもしれないし……可哀想なものだ。

 ゲームシステムはアクションゲームと割り切れば、それなりの難易度といえる。だが、一番怖いのは、最終ステージ5の会社の庭に登場するガードマンだった。通せんぼし、ひたすら追いかけてくる敵キャラたち。何が何でも新入社員を帰さないという会社側の意思表示が見て取れる。残業手当も出なさそうだ……。