「すでに存在感がすごい!」ブレイク前に『仮面ライダー』の「チョイ役」を務めた人気俳優たち

AI要約

『仮面ライダー』シリーズに脇役で出演していた有名俳優たちを紹介。初々しい姿を振り返る。

満島ひかりさんが『仮面ライダー電王』に出演し、ブレイク前の存在感を示す。

ムロツヨシさんも『仮面ライダー電王』に誘拐犯役で登場し、暗い表情の演技を披露。

「すでに存在感がすごい!」ブレイク前に『仮面ライダー』の「チョイ役」を務めた人気俳優たち

 “若手俳優の登竜門”と言われている『仮面ライダー』シリーズ。劇場版などでも、スペシャルゲストとして豪華俳優が出演することも多い。一方、本シリーズの長い歴史のなかでは、今や押しも押されぬ有名俳優となった人物が、実は“チョイ役”で出演していたケースも少なくない。

 そこで今回は、あらためて『仮面ライダー』シリーズに脇役で出ていた意外な有名俳優たちを紹介していく。ブレイク前の彼らの初々しい姿を見ていこう。

 まずは、2007年放送の『仮面ライダー電王』に出演していた満島ひかりさんだ。

 第17話「あの人は今!も過去?」(2007年5月20日放送)、第18話「時計じかけの婚約者(フィアンセ)」(同5月27日放送)に出演した満島さんは、佐藤健さん演じる主人公・野上良太郎の高校時代の同級生・沢田由香を演じている。

 由香はイギリスに留学していたが海外の生活に馴染めず帰国した女性で、偶然良太郎と再会し、ともに過ごした高校時代を懐かしむ。その後、一人になったところをウルフイマジンに付け込まれ契約してしまい、過去に戻ったウルフイマジンが大暴れするという本作お馴染みの展開となった。

 さらに、ゲスト回以降でも、第33話「タイムトラブラー・コハナ」(同9月16日放送)に再出演。イギリスに戻った由香に、良太郎が国際電話をかけ、由香が前回登場時に話していた「姉の婚約者」について確認するというワンシーンが描かれた。

 Folder5での活動を終え、女優としてブレイクするきっかけとなった『愛のむきだし』(2009年)出演前の時期だが、やはりこの頃から圧巻の演技を見せており、わずか数話のみだったがやはり存在感がスゴかった。

 前述した『仮面ライダー電王』には、ムロツヨシさんも出演している。

 ブレイクのきっかけとなったテレビ東京系の深夜ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年)より前の下積み時代、ムロさんは第23話「王子降臨、頭が高い!」(2007年7月8日放送)、24話「グッバイ王子のララバイ」(同7月15日放送)にて、なんと誘拐犯・増田明男として登場している。

 明男は会社をクビになり逆恨みし、グループの会長の孫である赤ちゃんを誘拐。しかし、その誘拐した赤ちゃんを見失った挙句、スコーピオンイマジンと契約するというどうしようもないキャラクターだった。

 今やコミカルな演技に定評があるムロさんだが、本作では暗い表情での演技が印象的だ。最終的には警官に捕まり、パトカーで連行されてしまう。

 ちなみにムロさんは、本作の劇場作品である2008年『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』にも出演している。本作ではちょっとダメな警官を演じており、前作よりもムロさんらしいコミカルな演技を見せていた。

 しかし、劇場版とはいえ同シリーズに誘拐犯として出演していたムロさんが次は警官役で出演とは……。そこはご愛敬とはいえ、なんとも面白い。