TUBE 9年ぶり甲子園帰還に3万人が熱狂 聖地100周年の夏演出 アンコールでタイガースユニも

AI要約

TUBEが9年ぶりに兵庫・阪神甲子園球場で野外スタジアムライブを開催し、25年連続での夏恒例ライブを披露。3万人を熱狂させたイベントで、懐かしいヒット曲を中心に2時間半のステージを展開。

ボーカル・前田亘輝が「100周年の中の25年。これは誇っても良い」と喜び、過去のハプニングを乗り越えて成功を収めた。天候にも恵まれ、会場は大いに盛り上がった。

4人のメンバーがラスト50代で開催したイベントでは、夏の雰囲気満載の楽曲を披露。前田がタイガースのユニホームを着用して感謝の気持ちを表し、見事なライブを締めくくった。

TUBE 9年ぶり甲子園帰還に3万人が熱狂 聖地100周年の夏演出 アンコールでタイガースユニも

 男性4人組ロックバンド・TUBEが13日、兵庫・阪神甲子園球場で、野外スタジアムライブを開催した。91年から15年まで25年連続で開催してきた夏恒例の甲子園ライブ。甲子園100周年記念事業の一環として、9年ぶり通算26回目の“聖地凱旋”となった。天候にも恵まれ、往年のヒットソングを中心としたセットリストで2時間半に及ぶ熱いステージを展開。甲子園の夏空にTUBEミュージックを響かせ、3万人を熱狂させた。

 3万人の観衆による「TUBE!TUBE!」という声が場内に響き渡る-。甲子園に“真夏の風物詩”が帰ってきた!

 TUBEは85年のデビューから夏をテーマにした数々の楽曲を世に送り出し、日本屈指の“夏バンド”として君臨。91年に甲子園ライブを始め、25年連続で開催。再び20年に開催予定だったが、コロナ禍で中止に。今年100周年を迎えた甲子園からオファーを受け、リベンジが決まった。

 9年ぶりに甲子園に帰還したボーカル・前田亘輝(59)は「ようこそ、いらっしゃいました!」と開幕を宣言。四半世紀、甲子園に立ち続け「すごくない?甲子園は500年くらいあって、僕らは歴史の一端だと思ったら、100周年の中の25年。これは誇っても良いんじゃないかな」と笑顔で首をかしげると、温かな拍手が会場を包んだ。

 これまでの甲子園ライブは、天候やハプニングに左右されて一筋縄ではいかず。04年は台風到来でステージ倒壊。電気系統トラブル、噴水直撃ハプニングに見舞われた。この日も天候が心配されていたが、会場周辺は曇天。ライトスタンド上空には、三日月が顔を出す瞬間もあった。前田は「1週間前の天気予報は100%雨、豪雨という予報でした。見てください!皆さんの魂が伝わりました」と手を広げた。

 巨大噴水あり、花火ありの夏満喫2時間30分。「シーズン・イン・ザ・サン」「あー夏休み」などヒット曲を含む全22曲を披露し、夏を連れてきた4人はキツそうな表情の先にやり切った笑顔。甲子園だけにアンコールでは、前田がタイガースのユニホームを着用して「甲子園100周年と阪神タイガースの“アレ”アゲインを願ってジャンプしようぜー!」と呼びかけ、最後は「ありがとう!こう!し!え~ん!」と大絶叫していた。

 前田、ベース・角野秀行(59)は、今年が還暦目前のラスト50代だ。開演前の取材で「50代最後を甲子園でやれるのは人生で良い思い出になると思うから、楽しみたい」と口にしていた前田。天候に恵まれ、ハプニングもなく、笑顔で終えた26回目の甲子園。自身の一ページ、甲子園100年の歴史の一ページに絶景を刻んだ。