TUBE 9年ぶり甲子園凱旋ライブ 前田亘輝「85年にデビューなんだよね」「岡田監督にはボールもらいました」

AI要約

TUBEが甲子園球場100周年記念事業の一環として13日に開催される甲子園ライブに出演する。前田亘輝が過去の思い出や甲子園の重み、変わらない雰囲気について語る。

甲子園の100周年を祝うイベントで、TUBEは25年連続で甲子園ライブを行ってきた歴史を持つ。新曲やコラボレーションもあり、ライブの盛り上がりが期待される。

甲子園の変わらない部分と変わった部分について、甲子園の雰囲気や魂を感じている前田は、不便を楽しむ姿勢と野外ライブへの情熱を語る。

TUBE 9年ぶり甲子園凱旋ライブ 前田亘輝「85年にデビューなんだよね」「岡田監督にはボールもらいました」

 甲子園球場100周年記念事業の一環として、4人組バンド・TUBEが13日に甲子園ライブを開催する。91年から15年まで25年連続で甲子園のステージに立ち続けてきたが、9年ぶりの“聖地凱旋”。ボーカルの前田亘輝(59)がデイリースポーツ単独インタビューに応じ、甲子園が重ねてきた歴史の重みを語りつつ、球団初の連覇を目指す猛虎にエールを送った。

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 -甲子園ライブをスタートさせたきっかけは。

 「91年からですけど、何も思い出せない!でも、初めて行ったときのことはよく覚えてます。甲子園初出場の球児みたいな気持ちで。呼ばれてもいない時間からみんなで行って。芝を歩いたり。もう来ることないと思ってたので、土をこっそり持って帰ろうとして、すごい怒られました」

 (続けて)

 「監督室も見せてもらって。阪神の歴代監督にはお会いして、『いつもご迷惑をおかけします』ってごあいさつしてます。91年は中村さんで、(藤田)平さん、ノムさん…金本さん、岡田さんにも会ったし。阪神は夏の甲子園のときにホームが使えず、死のロードがあって遠征で疲れるじゃないですか。川藤さんにはよく言われました。『なんでお前ら、毎年やんねん。阪神が苦しいのには、お前らも一枚かんどんのやで』って(笑)」

 -本番が13日に迫る。

 「甲子園が100周年と聞いて、もっとたってると思ったわけ。300年くらいだと(笑)。100年のうち25年連続でライブやってたということは4分の1だから、手前みそだけどTUBEってすごいなって感じましたね。今回はGACKTとのコラボレーションも入ってくるし、新曲もあります。過去の甲子園ライブで盛り上がった往年の曲たちもラインアップで並べてるので、楽しんでいただけるとは思います。とにかく暑いので各自対策してもらって、ひとりの離脱者も出ないことを願ってます」

 -30年以上前からライブをやってきて、甲子園の変わった部分と変わらない部分は。

 「甲子園のシートの小ささ、僕は好きなんだよね。今って何でもデカくするのに。人が密になって応援してるんだなって。一体感が出てると思います。改修されてキレイになって、上にVIP席のようなものができて。でもやっぱり、たたずまいは一緒なんですよ。来る人のいろんな思いを吸って、甲子園ってあの雰囲気をつくってるんだなって思います。新しい部分は爽やかな爽快感があるけど、甲子園はちょっとヒヤッとするというか、厳かというか。魂がそこにあるというのを、甲子園はすごく感じるな」

 -これから先の甲子園に期待するところは。

 「時代との戦いもあるでしょうね。地球がどんどん暖かくなるのもそうだし、建物が古くなるのもそうだし。でも願わくば、そのままでいてほしいと思っちゃう物のひとつかな。いらっしゃる野球ファンは不便に感じるところもあるとは思いますが、それでも甲子園に来たって味わってる人はたくさんいると思うので。何でも便利な方にいく時代ですけど、不便を楽しむというか、それだけの思いでTUBEも野外ライブをやってるから。いい年して炎天下で!!」

 -野外ライブはいつまで続けたい。

 「いつまでやりたいなんて気持ちは、ひとつもないです(笑)。ずっともうやめたいと思いながらやってます。ギブアップするまで。球場が先か、こっちが先か。いっとき甲子園ドーム化なんて話題もあったらしいですけど、半分応援してた自分もいます(笑)」

 -岡田監督とも面識が。

 「岡田監督にはこないだお会いして、ボールをもらいました。前の監督時代にもたまたま僕が甲子園に行ったときに、入団テストみたいなのをやってて。そのときベンチで一緒に見させてもらいました。アゴを触りながら『使えそうかなぁ』とか話されてて。去年、『アレ』って言葉を聞いたときに、言いそうだなって思いましたね」

 -阪神の印象は。

 「TUBEは85年にデビューなんだよね。タイガースが優勝した年なんです。バース、掛布、岡田のとき。デビュー当時に初めて大阪に行って、異常に沸いてるから、ブラジルかと思ったくらいで。いやー、すごかったよ。その話を岡田監督にもさせてもらったら、『おーん』って(笑)。去年の優勝の盛り上がりはニュースで見ましたけど、僕の勝手な印象としては、阪神ファンっていうよりも関西人って、お祭り好きで集まり好きっていうイメージがあるかな」

 -今年はアレンパを目指している。

 「アレンパなの!?考えてるね(笑)。ここは甲子園100周年記念で阪神2年連続優勝しかないんじゃないの。話題として。岡田監督、頑張って!!」